

HUAWEI(ファーウェイ)シリーズは、中国の通信機器メーカであるHUAWEI社が提供するスマートフォンです。HUWEI社自身は日本でのなじみは薄いものの、通信機器や通信インフラでは世界的に名の知れた総合メーカであり、2005年にはファーウェイ・ジャパンが設立されました。スマートフォンの製造、販売においても順調に成長しており、今後の活躍が期待できるメーカの1つです。
ここではまず現行最新機種のスペックを紹介し、次にHUAWEIシリーズのメリット・デメリットについて説明していきます。
端末ラインナップ
2017年1月現在、HUAWEI社サイトにて公開されている最新端末は下記4種です。
機種 | HUAWEI Mate 9 | honor 8 | HUAWEI P9 | HUAWEI P9 lite |
---|---|---|---|---|
サイズ(mm) | 156.9×78.9×7.9 | 145.5×71×7.45 | 145×70.9×6.95 | 146.8×72.6×7.5 |
重量(g) | 190 | 153 | 144 | 147 |
ディスプレイ | 5.9インチ
(1920×1080) |
5.2インチ
(1920×1080) |
5.2インチ
(1920×1080) |
5.2インチ
(1920×1080) |
CPU | 4 x 2.4GHz A73+
4 x 1.8GHz A53 |
4×2.3GHz+
4×1.8GHz |
4×2.5GHz+
4×1.8GHz |
4×2.0GHz+
4×1.7GHz |
RAM/ROM | 4GB / 64GB | 4GB/32GB | 3GB/32GB | 2GB/16GB |
バッテリ | 4000 mAh | 3000mAh | 3000mAh | 3000mAh |
連続待受時間 | — | 390時間 | 566時間 | 610時間 |
カメラ
(背面/前面) |
1200万画素 + 2000万画素/
800万画素 |
1200万画素×2/
800万画素 |
1200万画素×2/
800万画素 |
1300万画素/
800万画素 |
HUAWEI Mate 9とhonor8、HUAWEI P9はハイエンドモデル、HUAWEI P9 liteはミドルレンジといってよいでしょう。
では次に、それぞれのメリットとデメリットを見ていきます。
メリット
デザイン性やブランドイメージの向上だけでなく、ハード性能やソフト(UI)、すべての面に配慮が感じられ、丁寧な印象を受けます。
1.高いデザイン性
HUAWEIシリーズは、総じてシンプルで飽きのこないシンプルなデザインです。またそれだけでなく、アルミ製べゼル(外周部)や適度な曲面構成などを取り入れることにより、高級感もうまく引き出しています。
honor8の背面は15層から成る「マイクロパターン」を採用。角度によって光り方が異なり美しいだけでなく、オリジナル性では群を抜いています。
HUAWEI Mate 9では大型5.9インチディスプレイに2.5Dガラススクリーンを採用し、超薄型のデザインを実現しています。背面は飽きのこない艶消し仕上げ。さらに人間工学に基づいた丸みのある背面カバーと角が手に馴染みやすく、デザイン性・機能性とも非常にクオリティの高いものとなっています。
2.P9 liteはコスパ良好
ミドルレンジクラスのP9 liteは実売価格¥27,000程度で、このクラスのスマホでは価格の安さが非常に魅力です。ライバル機であるZenfone3は、日本版の価格を大幅にアップさせた結果¥39000程度となり物議をかもしましたが、HUAWEIはそれをしなかったというのは注目すべき点でしょう。
3.ライカ社と共同開発の高機能カメラ
P9、Mate 9のカメラは、100年以上の歴史を持つドイツの光学機器メーカー、ライカ社と共同開発したものです。これはブランドイメージを高めているだけでなく、独自の画質調整で暗所でも美しい写真を撮るができるなど機能面での高いクオリティにも一役買っています。
RGBとモノクロームの独立した2つのセンサーが光を取り込み独自のアルゴリズムで合成し、高画素の写真撮影を可能とするダブルレンズはP9、Mate9、honor8採用されていますが、P9、honor8では1200万画素のダブルレンズだったものがMate 9では1200万画素RGBセンサーと2000万画素モノクロセンサー搭載の第2世代Leicaダブルレンズカメラに変わり、さらに美しい写真を撮ることができるように進化しています。
その他にもMate9ではハイブリッド・ズーム、再ピント合わせ機能など様々な機能を搭載。カメラにこだわるユーザーは要チェックです。
4.マルチコアプロセッサ搭載
プロセッサコアとは、プログラムを実行するプロセッサの中枢部分のことを指します。プロセッサコアが複数あるプロセッサ(CPU)を「マルチコアプロセッサ」と言い、プロセッサコアの数によってクワッドコア(4つ)、ヘキサコア(6つ)、オクタオア(8つ)などと呼びます。この数が多いほど複数のプログラムを同時進行させることができます。つまり処理が早いということです。
スマホのプロセッサはクワッドコア(4つ)が一般的ですが、HUAWEIの現行最新機種ではいずれもオクタオア(8つ)のプロセッサを搭載しており、処理能力向上に貢献しています。
5.HUAWEIオリジナルUI”Emotion UI”が使いやすい
AndroidスマホのUI(ユーザーインターフェイス)は複数階層で構成されるものが多いですが、HUAWEI独自の”Emotion UI”は階層がなく、ホーム画面から全てのアプリにアクセスできます。
深堀りしなくてよいので初心者にも操作しやすいだけでなく、形態がiOSとも似ているため、iPhoneからの乗り換えユーザーにも馴染みやすいUIと言えます。
デメリット
HUAWEIシリーズのデメリットはほとんど見当たらないのですが、仕様の問題で一部を除きau系SIMが使えません。これはどうしようもない大問題ですが、その他の問題はちょっとした工夫や設定で回避できるものばかりです。
1.au系格安SIMは基本的に使用不可
HUAWEIシリーズはauの周波数帯にほとんど対応していないため、au系のSIMでは通話・データ通信ともできない状態が続いていました。しかし2016年11月より、UQモバイルがセット端末としてauVoLTE対応の”HUAWEI P9 lite Premium”を投入したことにより、au系MVNOでもHUAWEI P9 liteが使えるようになりました。auであることがネックとなってHUAWEIを見送っていた方には朗報です。
HUAEWI P9 lite PREMIUM-UQモバイル
ただし、UQモバイル以外のau系MVNOでHUAWEI端末が使えないことに変わりはありませんし、honor8やHUAWEI P9、Mate 9でau系SIMが使えない状況は以前と全く変わりませんのでご注意ください。
2.honor8の入手経路が限られている
honor8は楽天モバイルの独占販売且つSIMとのセット購入を強制されますので、既にSIMを持っていて端末のみ欲しいという方は少々困ることになります。
この対策としては、少し面倒ですが最低価格のデータSIMで契約し、すぐ解約するという方法があります。楽天モバイルは初月無料ですので、この方法を使えば金銭的に損することなく端末のみ入手することができます。
ただし間違えてデータSIMではなく通話SIMで契約すると、一定期間内の解約は違約金が発生しますので注意してください。
3.honor8はケース必須
honor8の背面はマイクロパターン採用で非常に美しいのですが、落下させると割れる可能性が高いです。独特の輝きが隠れてしまうのは残念ですが、ケースを使用したほうがよさそうです。
4.誤タップしやすい
HUAWEIシリーズは画面の左右が、端末の外縁ギリギリまで迫っています。画面占有率を高くすることにより本体の小型化に一役買っているのですが、片手使用派の方は特に握った手のひらや小指などで誤タップしてしまうことがあるようです。このため握り方に若干の配慮が必要と言えます。
5.設定変更を行わないとプッシュ通知が来ない(P9/P9 lite)
プッシュ通知とは、LINEやFacebookなどでメッセージを受けた時に画面に現れる通知のことです。HUAWEI P9およびP9 liteでは、デフォルトの設定ではプッシュ通知が来ないようになっているようです。mate9のデフォルト設定がどうなっているかは不明ですが、やはりデフォルトではプッシュ通知がオフとなっている可能性があるとのことですので購入後には確認が必要でしょう。
若干面倒ではありますがアプリ毎に設定を変更すれば改善されますですので、導入の際には下記リンク先をチェックしましょう。
HUAWEI P9/P9 LiteでLINEやFacebookの通知がこない、鳴らない場合の改善方法
まとめ
日本国内でも急速に存在感が高まっているHUAWEIシリーズ。今回はそのメリットとデメリットを紹介しました。
HUAWEIシリーズはデザイン性、性能、使い勝手、全てに偏りなく配慮が行き届いた好端末と言えます。
日本国内独特の仕様に対応していなかったり、販売経路が限定されているといったデメリットはありますが、これらはユーザー側の工夫や配慮で解決することばかりです。
iPhoneやXperia等に比べるとブランドイメージが弱いことは否めませんが、高機能カメラやオクタコアプロセッサが搭載されている点を鑑みれば決してiPhoneなどにも見劣りしない、こだわりユーザー必見のスマホです。

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