

本記事をご覧のIIJmio(みおふぉん)ユーザーの皆さん、「低速モード」で悩んだことはありませんか?
今回はそんなIIJmioにおける、低速モードの制限内容、低速モードから高速モードへ戻す方法、そして低速モードがそれほど不便なものではないといえる根拠などについてご紹介してまいりますので、最後までお見逃しなく。
本記事の目次 |
1. IIJmioの「低速モード」の制限内容と料金プラン
MVNOでは契約中のプランで定めているデータ容量を超えるデータ通信を行うと、通信速度に制限がかかってしまうわけですが、IIJmioも例外ではありません。IIJmioではそれにより、200kbps以上のデータ通信が行えなくなってしまいます。
1-1. IIJmioの料金プラン
出典:IIJmio
IIJmioの料金プランは、ドコモユーザー向けの「タイプD」、auユーザー向けの「タイプA」に分かれており、それぞれで『ミニマムスタートプラン(3GB)』、『ライトスタートプラン(6GB)』、『ファミリーシェアプラン(10GB)』の3つのプランがご利用いただけます。ちなみに、IIJmioでは高速通信のデータ容量を「クーポン」として取り扱っているのが特徴です。
所持できるSIMカードの最大枚数は、『ミニマムスタートプラン』、『ライトスタートプラン』の場合で2枚、『ファミリーシェアプラン』の場合で10枚となっており、通信速度(理論値)は「タイプD」の場合で下り788Mbps、上り50Mbps、「タイプA」の場合で下り370Mbps、上り25Mbpsとなっています。
ただし、クーポンがなくなってしまうと通信速度に制限がかかって200kbps以上のデータ通信が行えなくなってしまいますので、それを避けたい方は、一つ上のプランの選択や、この後ご紹介する方法を参考にして低速通信への移行を避けてください。
では低速通信移行時の対策について、いろいろとお話ししていきたいと思います。
2. IIJmioの「低速モード」を詳しく知る
ここでは、「どのような場合に通信速度に制限がかかる(低速モードに移行する)のか?」といったことから、「低速モード移行時でも発生する通信速度の制限」、「低速モードの対策」についてもご紹介してまいります。
ここでしっかりと勉強していただき、低速モードに移行した場合でも冷静に対応できるようになってください。
2-1. 「低速モード」に移行するのはどんな時?
「低速モード」に移行する可能性として考えられるのは、以下の2つのケースです。
・契約中のプランのクーポンがなくなった時
・自分自身で「高速モード」をOFFにした時
IIJmioで低速モードに移行する原因のほとんどは、契約中のプランでクーポンがなくなった時です。「ミニマムスタートプラン」ですと、3GBを超えるデータ通信を行うと200kbps以上のデータ通信が行えなくなります。
さらに、「タイプA」を利用している方の場合は、クーポンが残っている場合でも直近3日間におけるデータ通信量が6GBを超えると通信速度に制限がかかりますので気をつけたいところです。
IIJmioでは、SIMカードを挿入しなくても利用可能なWi-Fi、通常の音声通話利用時には低速モードによる影響を受けません。
そして、データ使用量のカウントは、契約中の各々のSIMカードに対して行われることから、1枚のSIMカードで通信速度に制限がかかった場合でも、その他のSIMカードも影響を受けるといったことはありませんので安心してください。
そんな低速モードですが、実はIIJmioでは自分自身で低速モードに切り替えることも可能です。一見すると何のメリットもないように感じる低速モードですが、間違いなくメリットはありますので、後ほどご紹介する内容にご期待ください。
2-2. 「低速モード」に移行した場合も通信容量には注意
◯直近3日間におけるデータ使用量の合計が366MBを超えると、4日目以降の通信速度が低下
意外に知られていないことですが、IIJmioでは、200kbps以上のデータ通信を行えない「低速モード」利用時でも、以下の例のように直近3日間におけるデータ使用量が366MBを超えると、通信速度のさらなる低下を招くものとなっています。
例えば以下のようなケースです。
◯最大通信速度が200kbps以下となるケース
・1月5日→100MB
・1月6日→200MB
・1月7日→100MB
・1月8日→100MB(規制対象)
・1月9日→100MB(規制対象)
・1月10日→100MB
上記のケースでは、1月7日の段階で直近3日間のデータ通信量の合計が366MBを超える400MBとなるため、「1月8日」から規制対象となるわけですが、1月9日に関しましても、「1月6日~1月8日」のデータ通信量の合計が400MBとなるため、規制対象となってしまうのです。そして、1月10日に関しましては、「1月8日~1月10日」のデータ通信量の合計が300MBとなるため、規制の対象とはなりません。
<参考>
◯データ使用量をこまめにチェックして、低速モードへの移行を防ぐ
低速モード時に規制対象となるのを防ぎたい方は、データ使用量をこまめにチェックすることを心がけてください。IIJmioでは、会員専用ページの中の『データ利用量照会』、もしくは、後述の『IIJmio クーポンスイッチ(みおぽん)』でチェックできますので、こまめにチェックして直近3日間のデータ使用量が366MBを超えないようにデータ使用量をコントロールしていきましょう。
2-3. 「低速モード」時の対策
自分自身で低速モードに切り替えていて、クーポンを使い切っていない方であれば、高速通信に戻すことが可能です。一方クーポンを使い切っている方は、基本的には通信容量が元に戻る翌月以降まで我慢する形となるわけですが、低速モードに我慢し切れない方は、以下に示すいずれかの方法で対応できます。
◯クーポンの再購入
一刻も早く通信速度を元に戻したい時に便利な方法が『追加クーポン』の購入であり、価格は100MBにつき216円です。有効期限は購入日から3カ月後の月末(末日)で、一カ月あたり30枚まで購入できます。それほど多くのデータ容量を必要としない方であれば、この方法が便利です。
一方、『クーポンカード』は、お近くのコンビニエンスストア、家電量販店で購入可能です。2GBのデータ容量が必要な方であれば、「追加クーポン」よりもこちらを利用した方が安く済みます。有効期限に関しては、『追加クーポン』と変わりありません。
ここまで、通信速度が低速した後の対策についてご紹介してまいりましたが、通信速度の低下自体を避けたい場合の方法としてはどのようなものがあるのでしょうか?
◯より大きなクーポンが付いたプラン、オプションを契約
データ容量が一度でも不足したことがある方には、データ容量6GBの『ライトスタートプラン』やデータ容量10GBの『ファミリーシェアプラン』がおすすめで、特に後者を選択すれば、低速モードに移行してしまうことはまずないでしょう。
そして、IIJmioのプランの中で、最も大きなデータ容量の『ファミリーシェアプラン(10GB)』でも物足りないと感じる方には、20GB(月額3,348円)、30GB(月額5,400円)の『データオプション』が非常におすすめです。
3. 低速モードはそれほど不便なものではない?
IIJmioの「低速モード」についてご理解いただけましたか?冒頭でもお話した通り、IIJmioの「低速モード」にはあまり知られていない便利な活用法がありますので、今回のお話の締めとしてそれが一体どのようなものなのかご紹介していきたいと思います。
3-1. 「低速モード」の影響をほとんど受けないもの
以下の5つのことに関しては、「低速モード」の影響をほとんど受けないとされています。ただし、利用する端末や回線の混み具合、あるいは、YouTubeをはじめとする、データ消費量が大きくなりがちなサービスを利用する場合も影響を受けることが考えられます。
私個人の感想としては、画像をあまり使用しないSNS・メール、ニュースのチェックなどに関しては、ストレスを感じることはなく、これら以外のことに関しては、利用するサイトや時間帯次第といった感じです。
・LINEをはじめとする、画像をあまり使用しないSNS
・画像などを添付しない、サイズの小さなメールのやり取り
・ストリーミング形式の音楽配信サイト
・ラジオの視聴
・低画質動画の再生
3-2. データ消費量をコントロールできる『クーポンスイッチ(みおぽん)』
クーポン(高速回線のデータ容量)を少しでも長く残しておきたい時に便利なのが、無料で利用できる『クーポンスイッチ』のアプリ(iOS・Android・Windows 10(PC・モバイル))です。『クーポンスイッチ』は、高速通信と低速通信の切り替えはもちろんのこと、高速通信時と低速通信時、それぞれにおけるデータ使用量、現時点でのデータ残量も教えてくれるので、自分に合ったプランを探す際の強い味方となってくれるでしょう。
クーポンスイッチは下記のリンクよりインストールできます。
・iOSをご利用の方はこちら
・Androidをご利用の方はこちら
・Windows 10(PC・モバイル)をご利用の方はこちら
クーポンスイッチで低速通信に切り替えることの魅力は何といっても、当月に余ったクーポンを翌月にプラスして使用できるということです。『ミニマムスタートプラン』をご利用中に500MBのクーポンを残しておけば、翌月は(3GB+500MB=3.5GB)のデータ容量を使用できます。
このように、高速回線のデータ容量(クーポン)を最大限利用できるという点も、IIJmioの魅力の一つなのです。
3-3. 「低速モード」時の強い味方『バースト転送』
出典:IIJmio
IIJmioでは、低速通信時のイライラを解消してくれる機能として、「バースト転送」を用意しています。これは、データ通信開始直後だけ高速通信に切り替えてくれるというもので、画像の少ないサイトのみならず、画像が多少多いサイトであっても、比較的文字数の少ないサイトであれば、スムーズな閲覧を実現してくれるのです。
IIJmioは、高速通信を利用しない時でも、利用者にストレスを感じさせないための配慮がなされているMVNOといえます。
4. 終わりに
ここまでIIJmio(みおふぉん)の「低速モード」を見てまいりました。通信速度が低下するとイライラすることも少なくないでしょう。しかし、今回ご紹介した低速モードに移行する条件や低速モードの活用法を頭に入れておきさえすれば、低速モードに切り替わってしまった時でもそれほどイライラすることなく、これまで以上にIIJmioが便利に感じられるかと思います。

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