

2017年11月3日に発売となったiPhone X。
iPhone X は予約数がiPhone 8よりも上回っているため、期待感があることがうかがえます。
iPhone X は今までのiPhoneシリーズと比べて機能性がかなり上がっており、その分価格も上がっています。
iPhone X を手に入れるためには、「どうやって安く手に入れるか」が最大のポイントです。
現在は番号ポータビリティ(MNP)ができるようになったので、iPhone X を手に入れる方法は3つあります。
新たに契約をする新規契約、キャリアはそのままで機種を変える機種変更、番号はそのままでキャリアを変えるのりかえ(MNP)の3つになりました。
新規契約でiPhone X を手に入れる方法は簡単なので割愛しますが、機種変更とのりかえ(MNP)とを比べるとどちらがお得になるのでしょうか。
もしキャリアポイントをほとんど持っていない・・・というのであれば、思い切ってのりかえ(MNP)をしてみてはいかがでしょうか。
現在のキャリアにこだわりがなくてポイントを使っての割引ができないのであれば、機種変更よりものりかえ(MNP)の方がお得になりますよ。
こちらでは、iPhone Xをのりかえ(MNP)で手に入れるための方法をご紹介していきます。
▼目次
1.1.iPhone X の概要
2.のりかえ(MNP)のメリットとデメリット
3.iPhone X でのりかえ(MNP)るには・・・
4.iPhone X をのりかえで手に入れる前の注意事項
5.キャンペーンを要チェック!
6.検証!キャリア(ソフトバンク) vs 格安SIM、おとくケータイ.net
7.さいごに
1.iPhone X の概要
今までのiPhoneシリーズと比べて、新しい機能が取り入れられているiPhone X。
どんなスペックでどんな特徴を持っているのかご紹介していきます。
1-1.基本スペック
iPhone X | iPhone 8 | |
---|---|---|
ディスプレイ | 5.8インチ Super Retina HDディスプレイ HDRディスプレイ |
4.7インチ Retina HDディスプレイ |
カラー | シルバー スペースグレイ |
ゴールド シルバー スペースグレイ |
容量 | 64GB/256GB | |
サイズ | 143.6×70.9×7.7mm | 138.4×67.3×7.3mm |
質量 | 174g | 148g |
チップ | A11 Bionicチップ M11モーションコプロセッサ | |
OS | iOS11 | |
メインカメラ | 1,200万画素 広角カメラ、望遠カメラ |
1,200万画素 |
フロントカメラ | TrueDepthカメラ 700万画素 |
FaceTime HDカメラ 700万画素 |
防沫、耐水、防塵性能 | IEC規格60529にもとづくIP67等級 |
iPhone 8と比べると、画面サイズが5.8インチと大きいです。
カメラ機能もデュアルレンズカメラ(広角・望遠)となっています。
iPhone X では顔認証である”Face ID ”が搭載されました。
1-2.デザイン
前面と背面には、これまでのスマートフォンに採用されてきたものの中で最も耐久性のあるガラスが使われています。
フレームは、医療グレードど同等のステンレススチール製です。
従来のフレーム素材であるアルミと比べて一層光沢感が増しており、高級感があります。
ディスプレイは5.8インチで前面のほとんどが画面となっているため、本体サイズの割に大画面です。
iPhone X では有機ELディスプレイを採用しており、スマートフォンのディスプレイ史上最高の評価を得ています。
有機ELディスプレイの特徴は応答速度が速いことで、動きの速い動画やゲームなどは液晶よりなめらかに表示できます。
また、有機ELディスプレイは、見る角度によって画面が見にくくなったりしません。
iPhone X のディスプレイは、ハイダイナミックレンジ(HDR)ディスプレイです。
画面を大きくするために、iPhone X には今まであったホームボンタンがなく、ホームに戻るためにはディスプレイを下から上へとスワイプします。
画面の最下部にあるバーが代わりのようになっているのですぐに慣れるのかもしれませんが、iPhoneに慣れ親しんでいるユーザーにとっては最初は違和感を覚えるかもしれませんね。
1-3.耐水、防沫、防塵性能
耐水、防沫、防塵性能を確保するために、iPhone X は精密に設計、製造されています。
高精度設計のおかげで、水や異物に対する侵入を防ぐことが可能です。
1-4.A11 Bionicチップ
iPhone X に搭載されているA11 Bionicチップは、2つの高性能コアと4つの高効率コアで構成されています。
iPhone 7 に搭載されているA10 Fusionと比較しても、高性能コアの動作速度はA10 Fusionの1.3倍、高効率コアは1.7倍に向上しました。
グラフィック性能も30%上がっており、iPhone X を支える縁の下の力持ちとなっています。
1-5.ワイヤレス充電
iPhone 8 にも搭載されている「ワイヤレス充電」は、もちろんiPhone X にも搭載されています。
2018年に発売されるAirPowerマットにiPhone X を載せておくだけで充電可能です。
Lightningコネクタの劣化や緩みなどで充電ができないことは悩みの種ではありましたが、ワイヤレス充電が解決してくれますね。
他メーカーでもワイヤレス充電マットが発売されていますので、Qi規格のワイヤレス充電器さえあれば大丈夫です。
急に充電をしなくてはならない状況になっても、ホテルや空港、カフェなどでも充電ができます。
1-6.Face ID
iPhone 5s以降に採用されてきた”TouchID”という指紋認証のおかげで、認証コードを入れなければならない頃より大幅に認証作業が楽になってきています。
指が濡れていたりすると上手く指紋認証ができなくて、結局は認証コードを入力しなくてはならないこともあるかと思います。
iPhone X では、”Face ID”という顔認証機能が搭載されました。
iPhone X を「見つめるだけで認証」し、帽子をかぶっていても、ひげを生やしていても、メガネをかけていても、外見の変化を認識してロックの解除ができます。
しかも、「見ている時だけロックを解除」してくれので、操作をしていなくてもスリープ状態にはならない優れものです。
「プッシュ通知」の内容も、ロックを解除しなくても見ることができましたが、iPhone X では”Face ID”認証が完了するまでは見ることができません。
セキュリティの向上にも役立つ機能です。
⇒Apple(公式)Face ID
2.のりかえ(MNP)のメリットとデメリット
iPhone X を手に入れる場合、新規契約やSIMフリー版を入手する以外には、機種変更をするかのりかえ(MNP)をするかのどちらかになります。
のりかえ(MNP)のご紹介ですので、機種変更と比べた時のメリットとデメリットを確認しておきましょう。
2-1.メリット
のりかえ(MNP)のメリットは1つ。
「安くなる」
それだけです。
のりかえ(MNP)はキャリア変更をすることですから、電話番号以外は全て変更となります。
キャリアとしてはユーザーが増えるのでいいのですが、ユーザーとしては機種変更と比べると手続きなども多くなり、どうしても面倒です。
キャリアは、のりかえ(MNP)後のメリットとして少しでも料金を安くしようとキャンペーンを展開しています。
なので、のりかえ(MNP)後の月々の支払いは、機種変更と比べると安くなることが一般的です。
2-2.デメリット
のりかえ(MNP)のデメリットは大きく言えば「めんどくさい」です。
面倒な点は2つあり、 これらは機種変更の場合は必要のないことです。
①MNP予約番号を取得する手間
のりかえ(MNP)にあたって、絶対に必要になるのが「MNP予約番号」です。
キャリアショップで購入する場合は、のりかえ先のショップで対応してもらえることもありますが、本人確認は必要になるので電話にはでなくてはなりません。
オンラインショップなどで購入するなら、自分で電話をかけてMNP予約番号を取得することになります。
のりかえる理由を聞かれたり、のりかえ先を聞かれたり、引き止めされたりと手間取りますし、気を遣うこと必至です。
②キャリアメールアドレス(~@docomo.ne.jp、~@ezweb.ne.jp、~@softbank.jp)が使えなくなる
のりかえるにあたって、今まで愛用してきたキャリアのメールアドレスは当然使えなくなります。
@の後ろが変わることはもちろん、@の前も使用しているユーザーが既にいれば使うことができません。
メールアドレスが変更になると、いろいろな所に変更連絡をすることになります。
知り合いに関してはメールアドレスの変更登録をしなおしてもらう一斉メールなどをして、サイトなどに登録をしていれば、アカウント毎にログインをして登録情報の変更をしていかなくてはなりません。
通販サイトの登録変更を忘れていると、確認メールや発送メールなども届かないので不便です。
以上のメリットとデメリットはいかがでしょうか。
「安くなるのりかえ」ならまだしも、「安くならないのりかえ」は手間だけかかって何の得にもなりません。
キャリアポイントが貯まっていれば、機種変更の際にiPhone X の購入に充てることができ、契約年数次第では料金面で有利になることもあります。
一方でのりかえ(MNP)はどうでしょうか。
のりかえにおける割引は番号ポータビリティ制度が始まった当初と比べると勢いがありません。
「のりかえの方が安くすむ」という先入観がある人もいるかと思いますが、その先入観も一度は捨てて、機種変更とどちらがお得になるのかの比較をしておくことも大切です。
3.iPhone X でのりかえ(MNP)るには・・・
iPhone X を購入してのりかえ(MNP)手続きをするには、どこで手続きをしたらいいのでしょうか。
手続き先をご紹介していきます。
3-1.実店舗
実店舗は一番身近に感じる手続き場所かと思います。
自分の足で出向いて手続きをする場所です。
・キャリアショップ(専売店)
ドコモショップ、auショップ、ソフトバンクショップと呼ばれる、キャリアの実店舗です。
モールの中にある場合もあります。
当然ながら単一キャリアのみの取扱いなので、他のキャリアとの比較はできません。
販売スタッフの知識や質は安定しており、アフターサービスの面では気軽に相談もできて頼りになります。
・家電量販店
ヤマダ電機やビッグカメラなどの家電量販店やイオンといった流通系の量販店のことです。
店舗の展開規模が大きいというメリット生かしており、在庫量も多いです。
同時に複数のキャリアを扱っているので料金の比較ができますが、 販売がメインとなるのでアフターサービスの面では少し弱くなってしまいます。
店舗独自のポイントが付くこともあり、「iPhone X の購入以外で得をしたい」人にはおススメです。
店舗独自のキャンペーンがあったりしますが、期間限定であることが多いので上手くiPhone X を購入したい時と重なるかはわかりません。
また、キャンペーンは店舗独自のポイントでの還元でキャッシュバックされる形態をとっているものが多いため、iPhone X の購入時には使えないです。
・併売店
比較的小規模な店舗や個人経営店の「街のケータイ屋さん」という感じのお店です。
キャリアとは直接やりとりをしているわけではなく、間にいろいろと介入しています。
それによって、手続きはスピーディーとは言えません。
アフターサービスの面においても、内容によってはキャリアへの仲介のみで終わるケースが多く、処理速度はどうしても遅いです。
実店舗においてはスタッフの人と相談しながら決めていけることはメリットではあるものの、「頭金」などのデメリットがあります。
「頭金」は「店頭支払い額」としている店舗もあるのでスマートフォン端末の価格と思いがちですが、実は「ショップ手数料」なのでスマートフォン端末の価格とは関係のない料金です。
気づかずに支払うか、「不要なオプションの複数加入」で帳消しにするかになります。
「頭金」の額は店舗によって違いますが、高いところでは1万円を超えるところもあるくらいです。
自分で購入して設定操作することに不安がない人は、実店舗以外での購入の方がいいかもしれません。
3-2.キャリアオンラインショップ
オンラインショップは自分で足を運ぶ必要はなく、インターネットだけで完結する手軽さから利用者が増えてきています。
ドコモ、au、ソフトバンクが運営しているオンラインショップがキャリアオンラインショップです。
オンラインショップのメリットは・・・
・24時間いつでもどこでもOK
・待ち時間はない
・在庫が豊富
・品切れでも次回の入荷予定が明確
・オンラインショップ限定でキャンペーンがある
・頭金不要
実店舗におけるデメリットが、オンラインショップではメリットになります。
余分なお金を払わなくてすみ、煩わしい待ち時間もありません。
3-3.オンラインショップ おとくケータイ.net
おとくケータイ.netは、高額キャッシュバックで有名なオンラインショップです。
おとくケータイ.netは少し異色で取扱いのキャリアがソフトバンクだけで、のりかえ専用のオンラインショップとなっています。
実店舗もありますが、オンラインでの販売がメインなのでテナント料や人件費などの経費が抑えられていることが安さの秘密となっています。
オンラインでの契約になるので、待ち時間もない上に時間も取りません。
オンラインが不安な人でも電話での対応もしてもらえることが安心ポイントです。
おとくケータイ.netは、iPhone X でもかなりのキャッシュバックが確認できています。(2017年10月時点)
ドコモやauなどからののりかえ(MNP)であれば使わないと損です。
3-4.格安SIM(MVNO)
格安SIMは、最近よくTVCMで見ますね。
格安SIMは、MVNO(Mobile Virtual Network Operatorの略)という仮想移動体通信事業者がキャリアの通信網を借りて通信サービスを提供している会社が発行しているSIMのことです。
楽天モバイル、UQモバイル、LINEモバイルなどがそれにあたります。
MVNOという言葉はあまり馴染みがないですが、「格安SIM」「格安スマホ」という呼び名は浸透してきていますね。
通信速度はキャリアと比べると劣りますが、メリットがあるので利用者が増えてきています。
・月々の支払い料金が安い(契約状況によってはキャリアと比べて半額程度で済むケースもある)
・格安SIM提供元の本業に基づいた独自サービス(楽天ポイント付与など)
・1年しばりは多いが、2年しばりが少ない(3年契約の場合もあり)
格安SIMは、もちろん安さで選ぶこともできますが、それに付帯してくるサービスにもメリットがあります。
自分の使い方にあったMVNOを選ぶことで、さらにお得が増しますよ。
例えば・・・。
楽天市場をよく使う人は、楽天モバイルと契約することで楽天市場での買い物ポイントが+1倍になります。
貯まった楽天ポイントは通信費や端末代金としても使うことができるので、普段から楽天市場を利用しているのなら通信費をゼロにすることも可能です。
iPhone X を格安SIMで使うと端末代金は高い?
MVNOでSIMカードと端末をセットで販売しているスマートフォンは、アンドロイドで安価なものが主流です。
iPhone SE、iPhone 6sなら取り扱っているMVNOはありますが、iPhone X は取り扱っていません。
もしiPhone X をMVNOで使うのであれば、iPhone X SIMフリー版の端末本体を自分で購入し、通信契約をMVNOでしてSIMカードを入手することになります。
SIMカードの差し込みや設定は自分でしなくてはなりません。
iPhone X 本体端末の購入は通販サイトを探せば購入先はありますが、やはり公式のApple Storeからの購入が安心です。
公式のApple Storeからの購入はもちろん、定価での購入となります。
iPhone X 64GBの価格で、121,824円(税込)となります。
24回分割支払い | 12回分割支払い | |
---|---|---|
初回支払い | 6,368円 | 10,724円 |
月々支払 | 5,300円 | 10,100円 |
金利 | 5% | 0% |
金利手数料 | 6,444円 | 0円 |
総額 | 128,268円 | 121,824円 |
(2017年11月30日までは30,000円(税込)以上の購入で、最大12ヵ月の分割金利手数料が0%となります。)
キャリアの月々支払いサポートも含めて考えてみると、高く感じませんか?
ただ、格安SIMは通信料がキャリアと比べて安いので、契約プランを安価なものにして長く使うのであれば、逆転してお得になる可能性はあります。
4.iPhone X をのりかえで手に入れる前の注意事項
iPhone X に限った話ではありませんが、のりかえる時にはしなくてはならないことや注意しておくことがあります。
しなくてはならないこと – MNP予約番号を取得する
のりかえる時には「MNP予約番号」が必要になります。
のりかえ先のキャリアで取得を補助してもらうこともできますが、自分で取得することも可能です。
基本的には電話をかけてMNP予約番号を取得することになります。
■ドコモ(9:00~20:00)
・ドコモの携帯から:151
・一般電話から:0120-800-000
■au(9:00~20:00)
・auの携帯、一般電話から:0077-75740
■ソフトバンク(9:00~20:00)
・ソフトバンクの携帯から:*5533
・一般電話から:0800-100-5533
・注意点1.のりかえることで発生する費用を知っておく
のりかえでは、必ず発生する費用と、場合によって発生する費用があります。
■必ず発生する費用
・MNP転出手数料・・・ドコモ 2,000円
au、ソフトバンク 3,000円
・契約事務手数料・・・3,000円
「MNP転出手数料」は、現在使用中のキャリアに支払う料金です。
「契約事務手数料」は、これから契約するキャリアに支払う料金です。
MNP予約番号を取得する時に電話で説明がありますので、きちんと聞いておきましょう。
■場合によって発生する費用
・契約解除料・・・9,500円
・端末代金の残額
「契約解除料」は、「2年しばりの違約金」と解釈できます。
スマートフォンを購入する時に、2年契約をしている場合がほとんどです。
なので、いつでものりかえをしてもいいというわけではありません。
この契約解除料ですが、支払わなくてもいい時がありますので、そこを狙いましょう。
「更新月」というのはご存知でしょうか。
「更新月」とは、契約してから2年後の翌月(25ヵ月目)の1ヵ月間のことを指します。
更新月であれば、のりかえをしても契約解除料は発生しません。
また、2年契約は自動更新されます。
25ヵ月目を逃してしまうと、自動更新されて26ヵ月目に突入してしまうので、契約解除料が発生しますので注意が必要です。
のりかえキャンペーンのキャッシュバックなどでせっかく割引をしてもらっていても、契約解除料が発生してしまったらもったいないです。
更新月は、My docomo、My au、My SoftBankから確認しておいてください。
途中で機種変更などをしている場合、自分が思っている時期と違っていることがありますよ。
「端末代金の残額」は、現在使っているスマートフォンの端末代金のローン残額です。
2年契約と同時にスマートフォン端末も24回の分割払いで購入していることが多いので、もし2年経過していないのにのりかえをしてしまうと、残額の支払いが発生します。
残額があった場合は、これに加えて新しいスマートフォンの月額支払いもあるので、合計すると負担額は大きいです。
残額の有無もMy docomo、My au、My SoftBankから確認しておいてください。
・注意点2.「家族割」からはずれる
家族で同じキャリアを使っていると、月額の割引があったり家族間の通話が無料になるなどのメリットがあるため、家族割に入っていることでしょう。
でももし、家族のうちの誰かがのりかえで抜けてしまうと、割引がなくなってしまって損をするケースがあります。
できれば家族そろってのりかえができるといいのですが、更新月は同じとは限りません。
家族割がなくても損をしないように検討しておきましょう。
・注意点3. 48回払い契約には注意!
最近のりかえを防止しようとキャリアショップイチオシのプログラムがあります。
キャリアショップへ出向くと、必ずプログラムの加入を勧められますし、「ほとんどの人が加入している」と言われるので入らなければならない気になってしまうものです。
加入した当初は問題ないのですが、次にのりかえをしたいと思う場合に問題が発生してきます。
48回の分割支払い契約をするauの「アップデートプログラムEX」やソフトバンクの「半額サポート for iPhone」がその代表格です。
概要としては・・・
・48回の分割支払いで契約をする(端末代金はiPhone X の本体価格の1/48を毎月支払う)
・24回目の支払いが完了して「機種変更」をすることで、25~48回目の支払いが免除される(iPhone X の端末代金はほぼ半額になる)
・機種変更の時には、iPhone X はキャリアに返却する(下取りプログラムなどは適用されない)
・もしiPhone X が故障していた場合、20,000円程度の別途支払いが発生する
プログラムに加入していてのりかえをする場合、25ヵ月目であっても契約は解除となります。
25~48回の支払いが免除されるところですが、残りの端末代金を支払わなくてはなりません。
せっかく購入負担が少なくて済んだものが、「定価での購入」になってしまうのです。
また、機種変更をした後もプログラムに加入しなければならないなどの条件もあります。
月額支払いが安くなる代わりに、機種変更時には端末返却が条件なので、「24回の分割支払い + 端末下取り」とあまり変わらないと考えてもいいでしょう。
目先の安さに惑わされないように考えて加入しましょう。
同じキャリアをずっと使い続ける人にとってはいいかもしれません。
詳しくは各キャリアの公式ホームページでチェックしてくださいね。
5.キャンペーンを要チェック!
キャリアでは随時キャンペーンをしています。
のりかえる前には、どんなキャンペーンをしているかをチェックしておきましょう。
5-1.ドコモのキャンペーン
■下取プログラム
現在使っているスマートフォン、タブレット、ケータイを下取りに出すことで、最大で46,000円の割引が受けられるものです。
特にiPhoneシリーズを持っているのであれば、キャリアを問わずに高額で下取りをしてもらえます。
もちろん、アンドロイド端末も下取りしてくれますよ。
詳しい適用条件は、公式ホームページをチェックしてくださいね。
■家族まとめて割
対象機種を同時購入して、家族と一緒に「シェアパック」に加入することで1台あたり5,184円の割引が受けられるものです。
同時に同一店舗で2台以上を購入した場合は、その場で値引きされます。
多店舗などを含めて2台以上の購入の場合は、条件を満たした月の利用分の料金を減額する形での割引となります。
詳しい適用条件は、公式ホームページをチェックしてくださいね。
■U25応援割
25歳以下限定のキャンペーンですが、カケホーダイプランの基本使用料が毎月500円割引されます。
データパックの容量に関しても、月々の利用可能データ量に加えて、ボーナスパケットとして1GBもらえてお得です。
年齢が合う人は申し込んでおきましょう。
5-2.auのキャンペーン
■下取りプログラム(乗りかえ)
現在使っているスマートフォン、タブレット、ケータイを下取りに出すことで、いずれかの割引が受けられるものです。
①auスマートフォン・auケータイの本体価格から割引
②au利用料金から割引(最大24カ月間の分割割引)
iPhone SEなら、「最大16,200円の本体価格からの割引」か「最大 675円×最大 24回の利用料金からの割引」から選びます。
詳しい適用条件は、公式ホームページをチェックしてくださいね。
■auデビュープログラム
のりかえでiPhone X を購入と同時に2つの条件を満たしてauと契約することで、au WALLET プリペイドカードへ10,000円のキャッシュバックチャージが受けられるものです。
条件とは・・・
①のりかえと同時に「auピタットプラン、auフラットプラン20/30」+「2年契約」
②のりかえの翌日までにau WALLET プリペイドカードを申し込む
auフラットプラン20(20GB)とauフラットプラン30(30GB)に関しては、auフラットプラン(スーパーカケホ)を適用していても月額支払いが他のプランより高額となっています。(20で6,500円、30で8,500円)
au WALLET プリペイドカードに関しては、ポイントチャージのために必要なので必須です。
申し込みは購入と同時に済ませておきましょう。
ソフトバンクのキャンペーン
■下取りプログラム(のりかえ)
現在使っているスマートフォン、タブレット、ケータイを下取りに出すことで、通信料金から割引(24回の分割割引)が受けられるものです。
iPhone SEであれば、10,800円(450円×24回) となっています。
詳しい適用条件は、公式ホームページをチェックしてくださいね。
■ワンキュッパ割
iPhone X も対象機種で、毎月の通信料から1年間2,457円(2年目以降は1,457円)を割引いてもらえるキャンペーンです。
月々1,980円を実現するには、3つの条件を満たす必要があります。
・スマ放題ライト(2年契約)・・・5分までの通話が無料。超過分は20円/30秒発生。
・データ定額ミニ1GB
・おうち割 光セット
「長電話をしない」「自宅にWi-Fi環境がある」「外出先でデータ通信をあまり行わない」人向けです。
ライトユーザーのためのキャンペーンとなっています。
通話が多くなってしまった時やデータ容量が足りなくなってしまったら、月額が上がってしまうので気を付けましょう。
ワンキュッパ割適用の場合、月月割は適用されないので、注意が必要です。
詳しい適用条件は、公式ホームページをチェックしてくださいね。
■みんな家族割
50GBもある「ウルトラギガモンスター」というデータプランに複数人で加入すると、1人当たり最大で2,000円の割引が受けられるものです。
ですが、ウルトラギガモンスターの月額は7,000円。
4人以上で加入して2,000円の割引を加味すると月額が5,000円になるために安く感じますが、50GBという大容量のデータ量が必要かどうかも検討してから加入しましょう。
6.検証!キャリア(ソフトバンク) vs 格安SIM、おとくケータイ.net
検証1.ソフトバンク VS LINEモバイル
3-4.格安SIM(MVNO)でもふれましたが、iPhone X を購入して格安SIMと契約すると料金的にどうなるのか気になりませんか?
のりかえをするにあたって3キャリアの中で一番安いソフトバンクとLINEモバイルとを簡単に比較検証をしてみましょう。
条件は下記の通りです。
のりかえ機種 | iPhone X 64GB |
---|---|
通信データ量 | 5GB/月 |
通話プラン | 時間制限内無料 |
下取り機種 | iPhone 6 |
■ソフトバンクの月額料金
機種代金(24回払) | 5,460円 |
---|---|
スマ放題ライト(5分)+Web使用料 | 2,160円 |
データ定額5GB | 5,400円 |
月月割 | -3,210円 |
下取りによる減額 | -720円 |
計 | 9,090円 |
価格はソフトバンク公式ホームページより抜粋しています。
下取りに関しては、下取りプログラムの価格を参照しています。
■LINEモバイルの月額
機種代金(24回払相当) | 5,300円 |
---|---|
音声通話SIM(5GB) | 2,397円 |
10分電話かけ放題 | 950円 |
下取りによる減額 | -416円 |
計 | 8,231円 |
AppleStoreで購入した場合の価格を参考にしています。
3-4.格安SIM(MVNO)を参照してください。。
下取りに関しても同様にApple公式ホームページ内の下取りプログラムより、iPhone 6で最大14,000円ということから14,000÷24回の価格を入力しています。
ソフトバンクが9,090円、LINEモバイルが8,231円ですから、779円LINEモバイルの方が安いです。
厳密に計算すればもう少し違ってきますが、単純計算では「LINEモバイルでもいいのではないか?」と思わされます。
では、ソフトバンクとLINEモバイルの違いはどこにあるのでしょうか。
ソフトバンクとLINEモバイルのメリットとデメリットを確認しましょう。
■ソフトバンク
メリット
・通信速度が安定している
・アフターサポートがしっかりしている
デメリット
・LINEモバイルと比べると、無料通話時間が5分だけ短い
■LINEモバイル
メリット
・ソフトバンクと比べると、無料通話時間が5分長い
・LINE、Facebookなど、データのカウントフリーがある
デメリット
・ソフトバンクと比べると、通信速度に不安が残る
・アフターサポートの面で不安が残る
iPhone X を購入してMVNOと契約する場合、iPhone X の端末に関する問題をMVNOに求めることはできません。
iPhone X 本体の問題はAppleに、通信関係の問題はMVNOに対応してもらうことになり、問い合わせ先が分かれているためにややこしいです。
もし何か問題が発生した場合、たらいまわしにされることも予想され、さらにユーザー自身にある程度の問題解決能力を求められることになります。
検証2.ソフトバンク VS おとくケータイ.net
「ソフトバンクにのりかえるなら、おとくケータイ.netが一番安くなる」というイメージを持たれているおとくケータイ.netですが、実際はどうなのでしょうか。
おとくケータイ.netに問い合わせをして簡単な見積もりをいただいていますので、ソフトバンクと比較検討してみましょう。
条件は、LINEモバイルと比較条件と一緒です。
ソフトバンク | おとくケータイ.net | |
---|---|---|
機種代金(24回払) | 5,460円 | 5,460円 |
端末値引き | 0円 | ??? |
スマ放題ライト+Web使用料 | 2,160円 | 2,160円 |
データ定額5GB | 5,400円 | 5,400円 |
月月割 | -3,210円 | -3,210円 |
下取りによる減額 | -720円 | -720円 |
計 | 9,090円 | 9,090円-??? |
一見、比較表を見ただけでは何も変わり映えしていませんね。
おとくケータイ.netはソフトバンクの正規代理店です。
通信料金など一般的なことに関してはソフトバンクと何ら変わりはありません。
おとくケータイ.netの欄で「???」と書いた箇所があります。
おとくケータイ.netからの見積もりメールの中には
「新機種であるiPhone X がなんといきなり¥XX,XXX/台キャッシュバックです!現金で2ヶ月後にお振込みいたします!!」
との記載があったのです。
ソフトバンクではない端末値引きというものがおとくケータイ.netには存在しています。
ドコモやauを使っていてソフトバンクにのりかえるなら、おとくケータイ.netを選択することがベストです。
具体的な金額は、ご自分で問い合わせて確認してみてください。
かなりインパクト大ですよ。
7.さいごに
いかがでしたでしょうか。
iPhone Xをのりかえ(MNP)で手に入れるための方法についてご紹介しました。
機種変更と比べると、のりかえ(MNP)にはいろいろな面倒がついてまわります。
当然、少しでも安くならないと、のりかえる意味がありませんね。
もしドコモやauを使っているなら、断然「おとくケータイ.net」をつかってのりかえる方法が1番です。
auやソフトバンクなどの機種変更プログラムは、目先の料金だけで考えるのはやめておきましょう。
今後ののりかえが難しくなります。
iPhone X の端末本体を別で購入するなど、金額的にも不利に思われる格安SIMであっても、通信料金の安さで端末代がカバーできることがわかりました。
SIMフリー端末を買ってMVNOでも問題ない自信があるなら、思い切ってMVNOとの契約でも大いにアリです。
自分にとって一番いいのりかえ方法で、iPhone X を手に入れてくださいね。

販売店比較早見表
店舗名 |
詳細 |
キャッシュバック最高額を保証してくれます |
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キャリア公式オンラインショップ |
|
ソフトバンクショップ, auショップ, ドコモショップ |
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