

9月16日に毎年恒例となったAppleの看板製品であるiPhoneの最新機種、「iPhone7」が発売されました。
新機能や注目点の発表と同時に、日本、米国を中心とした主力市場での発売日、予約方法なども発表され、iPhoneユーザーだけではなく、スマートフォンユーザーの周りがにわかに活気付いてきています。
日本のマスコミやネットメディアでも連日特集されているiPhone7ですが、間違いなく「買い」とはならない場合もありそうです。ちょっと立ち止まって考えてみたい、「iPhone7のデメリット」についてまとめてみました。
1.FeliCa対応
発表と同時に話題になった、iPhoneのFeliCa対応ですが、メリットばかりとは言えないかもしれません。FeliCaとは「非接触ICカード」のことで、JR東日本のSuicaに使われている技術。このFeliCa対応によって、iPhone7は「おサイフケータイ」としての活用が可能になり、モバイルSuicaをiPhone7に登録することで、財布やパスケースを出さずにiPhone7をかざせば電車に乗ることができるようになります。
実は・・・
ところがこのFeliCa対応、実は日本で販売されるiPhone7のみの、言ってみれば「ガラパゴス機能」なのです。
元々Appleは2014年に「ApplePay」というモバイル決済システムを発表。米国やカナダなどで展開を始め、普及を図ってきました。ここで使われているNFCという技術も基本的には日本のSuicaと似ているのですが、技術方式が異なるため、日本では展開できない技術だったのです。
しかし、Appleにとって日本というマーケットは世界でも類を見ない重要なマーケット。全世界的に見れば、数々の格安端末メーカーも採用しているGoogleのAndroid搭載スマホに押されがちなiPhoneは、日本ではシェアが圧倒的に高く、そのことが日本が世界でも最も早くiPhoneが販売される国の一つに毎回選ばれる理由とも言われています。その日本で一般的になっているSuicaなどに使われているFeliCaへの対応を遅らせることはできないものの、逆にFeliCaは「日本以外では使われていない」のも事実。
実際、Appleも公式サイトでは「Apple Payは、日本国内で販売されたiPhone 7(〜中略)で機能します。※公式サイトより抜粋」と謳っています。そのため、海外旅行などで渡航した先の国がApplePayに対応していたとしても、使っているiPhone7が日本で購入したものだと「使えない!」ということがあるかもしれません。この点ははっきりとはアナウンスされていないため、検証を待ったほうがいいでしょう。
2.端末デザイン
MacやiPodなどに始まり、製品のデザインでは他メーカーの追随を許さない先進性がウリでもあるAppleですが、2014年に発売されたiPhone6で指摘された背面のカメラに関するデザインの問題は、結局iPhone7でも解決しないままでした。
iPhone5sまでは完全にフラットなデザインだった背面とカメラのデザインの関係性はiPhone6発表と同時に、カメラのレンズ部分が1mm程「出っ張る」形に変更され、故スティーブ・ジョブズは「ポケットの中で傷が付くことも認めなかった」と言われる厳しいデザインセンスを誇ったAppleとは思えない背面カメラ部分のデザインは当時も物議を醸しました。
今回のiPhone7ではカメラユニットの改良は噂されていましたが、その際にデザインも以前のようにフラットに戻り、デザイン面での洗練されたセンスをアピールするのではないかと言われていましたが、結果としては「出っ張った」背面カメラ部分は変わらず、改良されたカメラユニットはレンズ部分が更に大きくなるという結果となっています。
iPhoneに限らず、スマートフォンユーザーの中には「裸族」と呼ばれる、ケースなどのアクセサリーを使用することを好まないユーザーがおり、事実スティーブ・ジョブズはiPhoneにケースを付けることをハッキリと「必要ない」と言い切っていました。つまり、ケースを付ける必要のないデザインで開発したのだ、ということだったそうですが、iPhone6以降の背面デザインではテーブルの上などに背面を置いた場合、カメラ部分の出っ張りにより、置いた時に完全に平行にはならずガタつくことになるため、iPhoneの「裸族」達からの評判は良いとは言えません。
本体の厚みが薄型化する傾向にある最近のスマートフォンですが、せっかく本体が薄くなったのに、ケースを付けることによりかえって厚みが増してしまうという本末転倒なことにもなりえます。
上記のような点が気になる方は、焦って予約せずに、発売されてから家電量販店やキャリアの販売店で実機をじっくりと見て、触ってみてから判断したほうがいいでしょう。
3.製品サイクルと10周年
これまで、AppleはiPhone新機種のデザインを2年周期で大幅に変更してきました。iPhone3GとiPhone3GS、iPhone4とiPhone4s、iPhone5とiPhone5s、iPhone6とiPhone6sのように、2年間は同じデザインを踏襲し、ナンバリングの変更とともに大幅なデザインチェンジと機能の追加を行う、というのがこれまでのパターンだったのですが、今回のiPhone7はiPhone6、6sと比較してデザイン面での劇的な変更はありませんでした。背面のアンテナラインや、イヤホンジャックの廃止による底面のデザイン変更は確かにありましたが、例えばiPhone3GSからiPhone4(全面ガラス張りの外観)、iPhone4sからiPhone5(3.5インチから4インチへのサイズ変更)、iPhone5sからiPhone6(4インチから4.7インチへの変更と丸みを帯びたサイドライン)の時のような変更ではなく、Appleのデザイン戦略も変化の過程にあるのではないかと言われています。
また、これには別の見方もあり、実は初代iPhoneが登場してから、2017年でちょうど10周年を迎えるため、そこに合わせて超大規模なアップデートが企画されており、デザインサイクルの変更を2017年に合わせたのではないかとの噂も囁かれています。
日本でもApple Store店頭でのSIMフリー版購入であればキャリアの2年契約縛りに囚われなくなるという選択肢が生まれましたが、24回の分割払いが使えない以上、一括では約10万円とまだまだ高額。大多数のユーザーはキャリアの2年縛りでの購入を選択するでしょう。
果たして今年iPhone7を2年縛りで購入し、10周年となる2017年の新機種発表時に誰もが羨む新機能が搭載された場合に後悔せずに済むのかどうか・・・。10周年という記念すべき年に発売されるであろう機種を指を加えて見ていられるかどうか・・・。ユーザーとしては、今年は例年以上に考えどころなのかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?「新型iPhone、買う?買わない?」の議論は毎年のことではありますが、今年は例年以上に考えることが多そうですよね。新モデル発売もさることながら、基幹システムであるiOSのアップデートも魅力的な今年のiPhone。中には「iOSのアップデートだけにして、新機種は来年まで待ってもいいかも」なんていう選択をする人もいるのかもしれません。
デザインや今後の製品サイクル、ApplePayやFeliCaの使い勝手も含めて、今年は例年以上にじっくり考えたほうがいいかも。このタイミングでの購入を一番し易いのは、ちょうどこの9月でキャリアの2年縛りが終わる!という人だけなのかもしれません。
しっかり考えて満足の行く選択をしたいですね!
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