

人生を生きていると、とてつもない絶望に襲われることが誰にでも起こりえます。そこからどう立ち上がって生きるかということこそが、人間の最大のテーマなのかもしれません。
人生に悩んだ時に読みたい良書、本当におすすめできるものだけをご紹介します。今お悩みの方も、きっとこれを読めば新しい光が見えてきます。自己啓発的な本から、小説、果ては宇宙規模の1冊まで。あなたの一生を変えること間違いなしの珠玉の10冊。コペルニクス的転回があなたを包みます。
もくじ |
1、幸せになる勇気
幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えII
岸見 一郎 (著), 古賀 史健 (著)
前著「嫌われる勇気」で、センセーションを巻き起こした「岸見流 アドラー本 第二弾」。青年と哲人が対話を交わして行く中で、私たちに人生の驚くべき法則を気付かせてくれる一冊。
前作では、「人生の責任を引き受けて生きるための理論」が中心に語られていました。しかし今回は、より具体的な出来事を例にして、人生の課題を読み解いて行く形になっています。
「苦しい気持ちがあるから、新しい対人関係を築けない。」のではなく「新しい対人関係を築くことで、また傷つくのを恐れる自分がいるから、あえて苦しい気持ちでいることを選んでいる。」
「ほめてはいけない。叱ってもいけない。承認欲求・縦の関係をもって他人を操作してはいけない。」
といった、私たちの常識を根本から覆す内容が随所に記された本書。私たちに勇気もって幸せに生きる方法を伝えてくれます。人生観が180°変わる脅威の一冊です。
2、嫌われる勇気
嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え
岸見 一郎 (著), 古賀 史健 (著)
先に紹介した「嫌われる勇気」の先行本です。この本は、よくある「気合い系」の自己啓発本とは違います。思考方法・人生哲学・心理学というジャンルに分類されるべき本で、いかに生きるかという点が客観的に述べられています。
かのフロイトは、「トラウマ論」を展開しましたが、アドラーは「人間はこうしたいと決めた結論ありきで、後から理由を補填する。」という考え方です。
たとえば、「東京に行って大きな成功をしたいけれど、親が反対するから実現していない。」という人がいるとします。
アドラーに言わせると、その人は「東京に行って成功はしたいけれど、失敗するのが怖い。勇気がないため、親の反対という理由をつけて実行しないでいる。」という状態だと言うのです。
どうでしょう?衝撃的ではありませんか?しかし同時に、そうして検証して行くことで人生のもやがサーッと開けて行く感覚が湧き上がってきます。
やるもやらないも全ては自分次第。人生の真実を魅せてくれる一冊です。
3、思考は現実化する
思考は現実化する―アクション・マニュアル、索引つき
ナポレオン ヒル (著)
こちらは自己啓発本の定番です。筆者は沢山の自己啓発本を読んできましたが、確実におすすめ出来るのはこの一冊です。自己啓発本というと「目標を繰り返し口に出して、意識にすりこむ!」といった宗教じみた方法も多く、つい敬遠しがちです。
しかし本書は、アメリカを中心とした数多くの成功者を実例として取り上げているのが特徴です。困難な時にあって、彼らがどのように生きて行ったのかが詳細に綴られています。
「思考を現実化するためのメソッド」といった内容も書かれていますが、まずは「歴史から学ぶ」という気持ちで、この本を手に取ってみてください。偉人・成功者が困難を乗り越え、輝かしい人生を手に入れた方法を知ることが出来ます。
「100回ダメでも、101回目は変わるかもしれない。」その精神を教えてくれる名著です。
4、内向的な人こそ強い人
内向的な人こそ強い人
ローリー ヘルゴー(著)
打って変わって、「内向的な人」への大きな応援本です。この記事を読んでいるくらいですから、きっとあなたもどこか「内向的」な面があるのだろうと察します。
敗戦後、どんどん欧米化してきた日本では「元気な人」「明るい人」「SNSでどんどん交際の輪を広げる人」「出会いの多さ」「社交力」そういったものが高く評価される世の中となっています。
「ひとりが好きなだけ。」「本や静けさを愛する。」「むやみやたらと異業種交流会のような所へ行くのは好まない。」という傾向の人は、世間から「なぜ?」「ひとりでかわいそう!」「友達がいないのかな・・・。」と心配されてしまうことも多いですね。
この本は、そのような「外向き社会」の評価システムに一石を投じる興味深い内容となっています。
・人は孤独にあってこそ、真に自分と向き合い成長ができる
・いかにして内向的な自分をきちんと評価し、社会において快適に生活していくかの方法論
つい、生きにくくなりがちな内向型人間へ、このような励ましを贈ってくれる良書です。
5、虚数の情緒
虚数の情緒―中学生からの全方位独学法
吉田 武(著)
何かに悩んだときにおすすめなのは「何か自分では動かしようのない大きな存在を見ること」です。例えば大海を見に行ったり、満天の星空を眺めてみる。もしくは、もの凄く高山に登ってみるのも良いですね。
でも、会社勤めをしていたり学校に行っているとそうそう簡単に遠出しにくい時もありますよね。
そんな時に、読書によって「大きな存在」を感じさせてくれるすごい一冊。それが、この「虚数の情緒」です。タイトルのとおり、中学生でも理解できるよう全て簡潔に説かれています。索引も非常に細かく、ルビもふられています。大人が改めて世界の成り立ちを知るのには最適です。
大変美しい日本語で、宇宙の誕生から世界史・国語・科学全般・基礎教養・哲学・数学・物理学まで「人生を生きるための教養」を教えてくれる素晴らしい作品。
「世界」を知ることで、いかに自分の悩みが小さいものかと感じること。さらに、その小さい「人生という宇宙」を、どのように生きて行くのか考えさせてくれる「旅」のような一冊となっています。ぜひ手に取って読んでみて下さい。読書好きな人なら、そのずっしりとした重さにも感動間違いなしです。
6、あなたの脳のしつけ方
あなたの脳のしつけ方
中野 信子(著)
さて次は、TVなどでもおなじみの中野信子さんの作品です。
ロックがお好きな東大卒の天才脳科学者、中野信子さんが書かれた大変興味深い一冊。「あなたの脳のしつけ方」というタイトルからして気になりますね。
この本には、脳科学の観点から人生の様々な場面に対処する方法が記されています。たとえば「努力をできることは才能である。」「努力ができないということも才能である。」といった点です。
「努力できる。」ことが才能なのは理解がしやすいです。
しかし、「努力できない。」のも才能だとは「どういうこと?」と思いますよね。
それはつまり、「努力できない。」=「見込みの無い努力を長期に渡って続けるという間違いを犯さない。」という能力だというのです。
結果の出ないことをずっと続けるよりも、短期で結果がでることに挑戦していける。人間のそういった面も一種の才能なのですね。
「宇宙ロケット開発」など沢山の事業にチャレンジされている堀江貴文さんの発言を聞くと「彼もある種このタイプなのかな?」と感じます。
・・・このように、「人間の長所・短所を科学的に分析すると、どちらにも良い点が見つかる」ということを、全編を通じて伝えてくれる面白い一冊です。自分の思考のくせを分析する力もつきますから、ぜひ読んで頂きたい一冊です。
7、THE ONE THING 一点集中がもたらす驚きの効果
ワン・シング 一点集中がもたらす驚きの効果
ゲアリー・ケラー(著)
こちらは海外からの一冊。ビジネス書のジャンルに入るのでしょうが「仕事がうまくいかないな~。結果がでないな~。」と感じている、あらゆる世代の人におすすめ良書です。
この本の主旨はただ一つ。「何が一番目的に対して効果を上げるのかを見極め、そこに全エネルギーを注ぎ込め!」です。
80:20の法則、パレートの法則という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃると思います。その法則の通り、世の中の経済・社会現象・自然現象などは、一部が全体に対して大きな影響力をもっていることが多いです。
すなわち、自分が設定したゴールを達成するには、「一番影響力がある部分」となりうる方法を見つけ出すこと。そして、そこへ全力投球するのが、最も効率的だと本書は語っています。
マルチタスクが得意な人も、実はその一瞬一瞬は「各作業」に完全に集中しています。「2つ、3つを同時にやっている人」で作業効率が良い人は、脳の構造上ありえないのです。
「結果を出すにはどうすればいいのだろう・・・。」とお悩みの方、ぜひこの一冊をヒントにしてください!
8、人間失格
斜陽・人間失格・桜桃・走れメロス 外七篇 (文春文庫)
太宰 治(著)
次は、言わずと知れた名作「人間失格」のご紹介です。
こちらは直接あなたのお悩みを解決する本ではありません。しかし、太宰治の緻密な愛憎描写によって「人の悩みはいつの時代にも共通する。」という事実を知ることが出来ます。
「自分の人生だけが、唯一苦難に満ちている・・・。」という辛い気持ちを解きほぐすために、ぜひ読んで頂きたい一冊です。
幼い頃から、他人との関係に居心地の悪さを感じて来た主人公。やがて彼は大人になり、酒・女性・友人関係の狭間で翻弄される苦悩の人生を歩んで行きます。
「偉大なる中二病」とも受け取れる、太宰治の小説家人生。そして、彼自身の生き様が苦しい程に投影された「人間失格」。日本人なら、一度は読んでみてほしいと感じる一冊です。
9、森の生活
森の生活〈上〉ウォールデン (岩波文庫)
H.D. ソロー(著)
「ああ、こういう人生もありか。」そう感じさせてくれる一冊です。
本書には、著者のソローがアメリカ・ウォールデン湖畔で自然と一体となって過ごす日々が綴られています。
私たちは日々生活するための「お金」を得るべくして、あくせくと働いています。しかし「果たしてその目的とはそもそもなんだったのだろう・・・。」と振り返る瞬間が誰しもあると思います。
幸せであることが目的なら、自然から遠くはなれて暮らす私たちの働き方は正しいのだろうか。そう疑問を感じさせるのが、ソローの詩的な力です。
朝、自然の音とともに目覚める美しさ、朝露と鳥のさえずり。私たちが忘れてしまいがちな「生きる」という意味を、根本から見つめ直す体験を、本書は与えてくれます。
都会暮らしに疲れ、全く新しい人生を歩みたいと考えている方。ぜひお勧め致します。
10、原因と結果の法則
「原因」と「結果」の法則
ジェームズ アレン(著)
最後にご紹介するのはこちらの一冊です。この緑の本、書店で見かけたことはありませんか?
100年以上前に著された、アドラーの考え方にも通じる名作です。
私たちの人生を作り上げるのは、なによりも「私たちの思い」であり、環境は私たちの思いにそって出来上がるものだというのがジェームズ・アレンの思想です。
これは、悩みの最中には簡単に受け容れがたい考え方ではあります。なぜなら「現在辛い状況にあるのは自分の責任だ。」と認めないといけないのですから。
しかしながらその気持ちを乗り越え「自らが幸福に生きるために、人を愛するべきだ。」「幸せに生きるという決定は、自分が下すものだ。」という事実を受け容れたとき、あなたの人生は180°変わることでしょう。本書は、私たちにそう教えてくれます。
大変シンプルな語り口で、まるで詩のように読める一冊です。今、お悩みの方の心を潤すこと間違いありません。
まとめ
最後までご覧頂きありがとうございます。あなたが読んでみたいと思った本はありましたか?悩みを解決するひとつの方法は、多角的に事実を観察してみることです。
そのために小説を読んでみたり、自分の思考を分析してみたりしてください。さまざまな視点を持つことが重要になってきます。読書をするということは、その著者があなたの直接の先生となって導いてくれるチャンスです。
読書には出来るだけ出費を惜しまず、図書館なども利用して沢山気になる本を読破していくことをおすすめします。これらの本紹介があなたのお悩み解決の助けになれば幸いです。

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