

「格安SIM」という言葉をご存知でしょうか?大手三大キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)に比べて通信料が安く、月々の携帯代金の維持費を大幅に節約できます。
今やスマホはスペック重視、機能重視の時代は終わりを告げ、「価格重視」の時代に突入したといっても過言ではないでしょう。その背景には端末のスペックが頭打ちし、安価な機種も常用に耐えうる性能になっていることが挙げられます。またアプリを大量に入れて楽しむといったユーザー行動も変わりつつあり、必要なアプリを厳選して使用するミニマムな運用が主流になっています。例えば、SNSが利用できれば他は重視しないといった具合です。
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また、通話に関してもLINEなどの普及で必要最小限に抑えるユーザーも増えています。
そういったミニマム思考のスマホユーザーにとって最も安く運用できるのが「格安SIMキャリア」で契約することです。近年、格安SIMはキャリア数も増加しており、三大キャリアよりも、より自分に合った通話プラン、通信プランを選べるようになりました。三大キャリアでは月々5,000円以上かかる維持費も、格安SIMなら1,500円前後で済む場合もあります。
そこで重要になってくるのが、キャリア選び。ここでは格安SIM厳選10社を徹底比較いたします。
1.「格安SIM」という言葉を理解しよう
1-1.格安SIMとはどういったものか?
SIMとはスマホやタブレットに挿して使うICカードのこと。このSIMカードは回線の契約者を識別するために必要なもので、キャリア契約しているスマホには必ず入っている小さなチップです。iPhoneやAndroidにはその差込口があり、自分で交換することもできるので、ご存知の方も多いでしょう。
SIMカードを指すことで契約キャリアの回線を利用することができ、インターネット利用や通話が可能になります。
Wi-Fiのみでスマホやタブレットを利用する場合にはSIMカードは必要ありません。
この場合、通話が不能となりますので、皆なんらかの携帯事業者と契約します。ドコモ、au、ソフトバンクが三大キャリアでメインですが、近年、それらキャリアよりも格安のプランを提供している業者が次々に誕生しました。
それを総じて「格安SIM」と呼んでいます。
1-2.格安SIMはなぜ安い
格安SIM業者はなぜ三大キャリアよりも安く提供できるのでしょうか?
携帯電話事業に参入するには、以下の二点をクリアする必要があります。
・大掛かりな設備を用意するコスト
・電波を使うための免許
この条件をクリアするには膨大な資金力のある会社でなければならず、ずっと三大キャリアだけが携帯事業を行える状態でした。価格競争も起こりにくいため、携帯料金はいつまでたっても高額なままでした。
こういった現状では消費者の不利益になると懸念した総務省は、規制緩和を行いました。大手キャリアに対し、他社にも回線を貸すよう指示。それによって携帯事業に参入するハードルがぐっと下がったため、現在のような「MVNO」とよばれる自社で通信設備を持たず、三大キャリアから回線を間借りしてユーザーに提供する企業が現れてきたのです。
自社の設備投資が不要であるため、ユーザーに格安でスマホを提供できるようになりました。
2.格安SIMのメリット
2-1.維持費が安い
大手キャリアでスマホを維持する場合、あらゆる割引を活用しても、月々5,000円以下になることは難しいでしょう。
平均では月々8,000円ほど払っているのではないでしょうか?
格安SIMの場合、月々の携帯維持費を1,000円以下に抑えることも十分可能です。
2-2.プランの豊富さ
SIMのみの契約の場合はデータ通信のみなら1ヶ月、音声通話付きならば半年程度と非常に契約期間が短く、乗り換えが気軽にできます。また通信料も100MBから契約できるキャリアもあり、三大キャリアにはない豊富なプランが魅力です。通話プランに関しても細かく設定されているため、自分のライフプランにあった契約を結ぶことが可能です。
※但し、端末とSIMのセットの場合は現在、2年契約が殆どです。
3.格安SIMのデメリットとは?
3-1.キャリアメール・キャリア関連サービスが使えない
キャリア関連サービスとは、@docomo.ne.jpや@ezweb.ne.jpなどのメールサービス、キャリア決済、年齢認証などです。現在キャリアメールはGmailやLINEなどの普及により昔ほど重要性がなくなっています。どうしても必要でないのなら格安SIMに乗り換えるメリットは十分にあるのではないでしょうか。
3-2.通話料が高い?
よく聞く話ですが、格安SIMは通話プランがないため、三大キャリアよりも通話料が高くなるのではないかということ。
実際には各社通話プランを提供しているため、格安SIMの通話料が高くなるということはありません。
例えば、各社以下のような通話プランを提供しています。
楽天モバイル:5分かけ放題オプション 850円/月
BIGLOBE:通話パック60(最大60分の無料通話)650円/月
3分かけ放題 650円/月
mineo:通話定額30(最大30分の無料通話)840円/月
通話定額60(最大60分の無料通話)1,680円/月
UQ mobile:ぴったりプラン(最大90分無料通話+2GB通信)1,980円/月
たっぷりプラン(最大180分無料通話+6GB通信)2,980円/月
IIJmio:家族間30分以内 誰とでも5分以内 かけ放題 830円/月
家族間10分以内 誰とでも3分以内 かけ放題 600円/月
OCNモバイルONE:5分かけ放題オプション 850円
NifMo:国内かけ放題サービス(IP電話) 1,300円/月
自分が誰と何分話すのか、ライフプランに合わせて最適なキャリアを選ぶことで、
格段に安く維持することが可能です。
「5分以内で通話がほとんど終わる」という方は楽天モバイルのプランが最適ですし、
「めったに話さないが60分は無料通話がほしい」という方はBIGLOBEがおすすめということになります。
自分にあったプランを探すことが格安SIMの第一歩といえるかもしれません。
4.格安SIM厳選10社の価格を比較
格安SIM厳選10社の価格と特徴を表で比較しました。
MVNO名 |
最安値プラン価格 |
5GBプラン価格 |
特徴 |
(docomo系) |
¥700 (449MBまで) |
¥2,000
|
|
【 |
¥1,140 ライトプラン |
¥1,210 |
|
【楽天モバイル】 |
¥1,250 ベーシックプラン(200Kbps、データ量無制限) |
¥2,150 |
|
【BIGLOBE SIM |
¥1,400 (1GB) |
¥2,150 (6GB) |
|
【 |
¥1,310 (au) ¥1,400 (docomo) (500MB) |
¥2,190 (au) ¥2,280 (docomo) |
|
【 |
¥1,580 (3GB) |
¥1,980 |
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【 |
¥1,600 (3GB) |
¥2,220 (6GB) |
|
【 |
¥1,600 (3GB) |
¥2,300 |
|
【OCN モバイル ONE |
¥1,600 (110MB/日) |
¥2,150 |
|
【 |
¥1,680 (3GB) |
¥2,680 (500Kbps、データ無制限) |
|
格安SIMを提供している各社を具体的に見ていきましょう。
4-1.nuro mobile (docomo系)
ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社が提供するMVNOのモバイル通信サービスです。1GBきざみでデータ量を選べるため、無駄なく自分にあったプランを選べます。プランがシンプルであるため、難しいことを考えずに使えるのが最大の魅力です。月に500MBまでなんと無料で使える「0 SIM」は画期的で音声プランと合わせても月額¥700でスマホを持てるのは業界最安値です。 ・月額利用料 ①インターネットができるSIMカード 月額¥700〜¥2,300(2G~10G) ②080,090などの番号でのSMS・通話機能 月額¥150(SNSのみ)/月額¥700(通話込) ③nuroモバイルが使えるスマホ 月額¥583〜¥1,917(全機種) simフリーの端末を持っていれば、通話ができ、通信2Gで1,400円の運用が可能。
4-2.
DMMモバイル (docomo系)
DMMモバイルは、アダルト動画配信をメインの事業としているDMMが行っている格安スマホ会社です。3日間の通信量制限がないので、ついつい使いすぎてしまう人にも安心です。SIMカードが自分の手元に届いてからの回線切替なので、通信不能期間がほとんどありません。またDMMモバイルを使うメリットは、毎月利用料金の10分の1のDMMポイントがもらえます。
このポイントは、DMMサイト内のほとんどのサービスで利用することができるので通常の書籍の購入やコミック、電子書籍の購入にも使うことができます。選べる機種も12種類と豊富なので、いまからスマホ機種を購入しようと思っている方にはオススメの格安スマホキャリアとなります。
・月額利用料
①インターネットができるSIMカード
月額¥450〜¥4,980(1G~20G)
②080,090などの番号でのSMS・通話機能
月額¥780(通話込)
③DMMモバイルが使えるスマホ
月額¥1,053〜¥3,231(全11機種)
simフリーの端末を持っていれば、通話ができ、通信2Gで1,380円の運用が可能。
4-3.楽天モバイル (docomo系)
国内最大手のインターネットショッピングサイトである楽天が運営する格安スマホです。格安スマホサービスとしては後発組ですが、もともとの会員数が多いこともあり、現在はかなりメジャーな格安スマホキャリアに成長しました。
特徴としては選べるスマホ機種の多さがあげられます。格安スマホ機種のほとんどは、楽天モバイルで購入することができます。既に楽天ユーザーの方であれば、既にある会員情報を利用するため、申込みの際に氏名や住所を入力する手間が大幅に省けることも大きなメリットのひとつです。また、月額利用料金の100分の1が楽天ポイントでキャッシュバックされます。契約初月は基本料金無料なので、前契約キャリアとの料金二重払いが防げるのもポイントが高いです。
・月額利用料
①インターネットができるSIMカード
月額¥900〜¥5,450(1G~30G)
②080,090などの番号でのSMS・通話機能
月額¥1,250~(通信通話込)
③楽天モバイルが使えるスマホ
月額¥21〜(全17機種)
simフリーの端末を持っていれば、通話ができ、通信3.1Gで1,600円の運用が可能。
4-4.BIGLOBE MOBILE (docomo系)
格安SIMの老舗です。「プロバイダの会社で有名なので、ご存知の方も多いでしょう。契約月から3ヶ月は月間利用料を無料にしてくれたり、特定の機種の価格を大幅に割り引いてくれたりと、キャンペーンが豊富です。ビッグローブの最大の特徴は、シェアプランが手軽に使える点です。例えば、12GBの容量で契約した状態で、契約事務手数料3000円と、月額900円の支払いだけで、SIMをもう一枚追加することができます。
家族で格安スマホに乗り換えるなどの場合は、BIGLOBE SIMがオススメです。
・月額利用料
①インターネットができるSIMカード
月額¥900〜¥2,700(3G~12G)
②080,090などの番号でのSMS・通話機能
月額¥700
③BIGLOBE SIMが使えるスマホ
月額¥530〜(全8機種)
simフリーの端末を持っていれば、通話ができ、通信3Gで1,600円の運用が可能。
4-5.mineo (docomo/au系)
mineoは、少し変わった格安スマホキャリアです。 特徴は、ドコモ端末でもau端末にも使用できるという点。格安スマホキャリアは、基本的にドコモ端末かSIMフリースマホでないと使えませんが、mineoはauの端末も使用できます。「ドコモプラン」と「auプラン」を用意しており、それぞれのキャリアの端末で使用できます。au端末でも利用できる格安スマホキャリアはまだ少数ですので、auのスマホでそのまま格安スマホにしたいという方には、mineoがオススメです。 ・月額利用料 ①インターネットができるSIMカード 月額¥700〜¥2,520(0.5G~10G) ②080,090などの番号でのSMS・通話機能 月額¥840(30分無料)/¥1,680(60分無料) ③mineoが使えるスマホ 月額¥825〜(全5機種) simフリーの端末を持っていれば、通話ができ、通信3Gで1,600円の運用が可能。
4-6.U-mobile (docomo系)
U-mobileの通信速度はそこそこ速く、無料で使えるWiFiスポットがあり、PREMIUM LTE使い放題プランを利用すれば映画の新作が毎月1つ見れたり、音楽が聴き放題のプランがあったりと、エンターテイメントに強い格安SIMになっています。音楽や映画が好きな場合におすすめの格安SIMです。10分通話300回無料のプランがあるので、通話量が多い方におすすめです。
・月額利用料
①インターネットができるSIMカード
月額¥790〜¥2,480(1G~使い放題)
②080,090などの番号でのSMS・通話機能
月額¥790
③U-mobileが使えるスマホ
月額¥719〜(全10機種)
simフリーの端末を持っていれば、通話ができ、通信3Gで1,580円の運用が可能。
4-7.
IIJmio (docomo/au系)
IJmioは2008年より提供されている老舗の格安SIMです。IIJmioは、最大10回線まで1契約の高速通信容量を共有することで全回線の合計料金を安く抑えることができる「ファミリーシェアプラン」が特徴です。またiPhoneやiOSのバージョンアップ時はいち早く動作の確認を実施し報告するため、iPhoneユーザーはすぐに新しいiPhoneやiOSを利用できるのも大きなメリットです。データ追加料金が¥200/100MBで少量から追加できるため、こまかく増やしたい方にもおすすめです。 ・月額利用料 ①インターネットができるSIMカード 月額¥900〜 ②080,090などの番号でのSMS・通話機能 月額¥1600~ ③IJmioが使えるスマホ 月額¥750〜(全11機種) simフリーの端末を持っていれば、通話ができ、1,600円の運用が可能。
4-8.
NifMo (docomo系)
NifMoの強みは通信品質の良さです。NifMoはドコモ系の格安SIMでも実際に出る通信速度が比較的速くなっています。3GBプランの月額料金は900円と比較的割安ですが、5GBプラン以上だと高めに設定されています。以前はデータ容量のシェアができなかったNifMoですが、2016年9月27日より「NifMo ファミリープログラム」が開始され、家族が増えるとデータ通信容量が増えるファミリーおまとめボーナスやシェアプラン利便性が向上しました。
・月額利用料
①インターネットができるSIMカード
月額¥640〜¥2,800(1.1G~10G)
②080,090などの番号でのSMS・通話機能
月額¥700(通話)+¥150(SNS)
③NifMoが使えるスマホ
月額¥1,112〜(全5機種)
simフリーの端末を持っていれば、通話ができ3Gの通信で1,600円の運用が可能。
4-9.OCN モバイル ONE (docomo系)
OCNモバイルは、格安スマホキャリアとしてはかなり老舗です。OCNモバイルの最大の特徴は、他社と違って「一日ごとの容量」のコースがある点です。毎日110MB使えるコースが月額900円といったように変わったプランを選べます。一日ごとのプランによるメリットは月末に通信制限される心配がない点です。これは大手キャリアに導入してもよいほど使いやすいサービスです。
・月額利用料
①一括購入で¥7,800~
simフリーの端末を持っていれば、通話ができ¥2,150円の運用が可能。
4-10.UQモバイル (au系)
MVNOのUQ mobileはau回線を使っているため通信速度が圧倒的に速く、速度も全時間帯で安定しています。格安SIMの中で通信品質が一番良いのはUQ mobileといえるでしょう。データ無制限プランがあり、使用量を気にせずデータ通信を楽しめる点もポイントが高いです。通信速度に重点を置く方にはおすすめのキャリアです。
・月額利用料
①UQ mobileが使えるスマホ
月額¥700〜(全13機種)
simフリーの端末を持っていれば、通話ができ2Gの通信料がついて1,980円の運用が可能。
5.三大キャリアと格安SIMの通信速度に差はあるのか?
先に結論を言ってしまいますと、通信速度に差はあります。どうしても三大キャリアの4Gの速度にはかないません。どうして差がでるかというと、格安SIM会社は大手キャリアから帯域を買っているのです。ドコモと格安SIM会社の間の道(帯域)は格安SIM会社がドコモ等からお金を出して購入しているため、お金をたくさん出している格安SIM会社ほどこの道が広いので、一度に多くのデータが通ることができます。
そのため多くの格安SIM会社がこの帯域を広げるためにお金を費やしています。現状では予算が限られているため、大手三大キャリアほどスピードの出る帯域が確保できていないのが現状です。
一方でドコモのような大手キャリアはこの道が存在しないのでこれによる速度低下が発生しません。具体的にどのくらい違うかを論じるのは状況によって変わりますが、ワンテンポ遅れるというのが両方を使ったユーザーの大半の意見のようです。
6.まとめ
・格安SIMはこんな人におすすめ
とにかく安くスマホを維持したい
iPhoneにこだわりがない、または旧iPhoneでもいい
最新機種のAndroidにこだわりがない
少しくらい通信速度が遅くても気にしない
キャリアメールは不要
・今回紹介した格安SIM
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