

「格安SIM」というものをご存じですか?スマートフォン普及とともに、CMや電車の中吊り広告で目にすることが多くなったこの言葉は何なのか。この記事では格安SIMがどういうものなのかまとめ、使い方や選び方をご紹介していきます。
SIMとは何か
SIMとは、スマホや携帯、タブレットなどのモバイル端末で、データ通信や音声通話などを行うために必要なICチップカードのことを指します。 3GやLTEといった電波を使ってデータ通信や音声通話するには、このSIMカードが必要になります。 SIMカードには電話番号など契約者情報が記録されており、利用者を特定する役割もあります。そして、対応しているワイヤレスネットワークの通信事業者の中からユーザーが自由に選んで使用することができます。
格安SIMとは
格安SIMとは、MVNO(仮想移動体通信事業者)と呼ばれる事業者が、大手通信キャリアに比べて低価格で提供しているSIMカードのことです。詳しく言えば、BIGLOBEやOCNのようなインターネットプロバイダが、携帯キャリアからインターネット・通話の回線を借りて、SIMカードを使ったインターネットや通話のサービスを安く提供しているということです。このため、契約期間の縛りを受けたくない、海外で現地の通信事業者を利用する予定があるといった方に人気です。
MVNOの主な事業者は、以下があげられます。
DMM、ぷらら、OCN(モバイル ONE)、パナソニック(Wonderlink)、BIGLOBE、NifMo、楽天モバイル、hi-ho、日本通信(b-mobile)、IIJmio、U-NEXT(U-mobile)
格安SIMのメリット
主なメリットは4つあります。
①月額料金が安くなる
大手携帯キャリアと比べると半額以下の値段になります。1ヶ月2GB使うと過程すると、大手3社の携帯キャリアの「かけ放題プラン」の平均が月額7,o20円に対し、格安SIMを使うと月額1,587円+月の通話料になるので、約5,000円の節約が出来ます。
②今の携帯電話番号を引き継ぐことが出来る
MNP(番号そのままでのりかえ)に対応しており、大手携帯キャリアで使用していた電話番号がそのまま使えます。
③インターネット・通話の品質はキャリアと同じ
インターネット・通話の回線は、大手携帯キャリアから借りて提供しているため、品質が変わりません。
④最低利用期間が短い
「2年縛り・契約自動更新」がない事業者が多く、最低利用期間(多くは1年)を過ぎればいつ解約しても違約金がかかりません。
格安SIMのデメリット
デメリットは4つあります。
①通話料が高い
格安SIMは、月額料金に通話料が含まれていないことが多く、通話料は21.6円/30秒と割高です。電話を多く使う人は、大手携帯キャリアの料金プランにすることをおすすめします。
②メーカー保証のみになる
端末をそのまま利用する場合、Apple社以外の製品は、携帯電話会社が提供している端末の保証が消え、メーカー保証のみになります。(Apple社の製品は、キャリア/格安SIM関係なくAppleのサポートが受けられます)
③店頭への相談がしにくい
MVNOは大手携帯キャリアのように実店舗を運営しているところが少ないため、相談やサポートは電話・メールが中心になり面倒です。
④初期設定をするのは自分
SIMカードを注文すると小包で届きます。そこからSIMをスマホに装着する、だけでは使うことができません。ネットワークの設定は自分でやる必要があります。しかし、手間ではありますが、操作マニュアルがついている場合も多いので、簡単に設定はできます。
SIMの選び方
メリットとデメリットがある格安SIM、選ぶ場合は何を基準にすればいいのでしょうか。
そのポイント3つ挙げていきます。
ポイント① 格安SIMの種類
SIMは「データ専用SIM」と「音声通話SIM」の二つの種類があります。タブレットやモバイルWi-Fiルーターを使い、ネットのみ利用したい方は「データ専用SIM」、スマートフォンで通話・ネットを使いたい方は「音声通話SIM」を選びましょう。
ポイント② 通信速度
格安SIMの通信速度は、高速(75Mbps以上)と低速(200kbps前後)の2種類があります。高速は、携帯キャリアと同等の速さです。一方、低速はサービスによっては問題なく利用できますが、動画や画像などを多用するサービスでは読み込み速度の遅さを感じることが多くなります。
ポイント③ 利用データ量と、それに伴う価格
まず、現在利用しているデータ量を目安に、データ量を決めます。現在のデータ量が分からない方は、必ず事前にチェックしましょう。
通話も通信量もほとんどないという方なら、DTIや楽天モバイルがおすすめです。
楽天モバイルなら月額525~2,960円 + 通話プランがというプランもあるので、最安525円で利用できます。
通信が2~3GBくらいなら、BIGLOBEのプランがおすすめです。
音声通話 + 通信プラン(3G)なら、通話と通信をあわせても月々2000円~利用することができます。
通信量がかなり多いという方は、DMMの20Gで6790円のプランをおすすめします。
まとめ
格安SIMにはメリットばかりでなくデメリットもあります。しかし、多少のデメリットがあっても費用を安く抑えたい方や、契約の縛りや海外利用などもっと自由にスマホを利用したいという方には非常に魅力的です。
今、格安SIMには続々と新規事業者も参入しています。そうして業者同士が競合することにより、サービスの質が高まり、魅力あるプランが増えていくでしょう。自分に合った格安SIMがないか、日々情報を仕入れ検討していきましょう。
MVNO名 |
最安値プラン価格 |
5GBプラン価格 |
特徴 |
(docomo系) |
¥700 (449MBまで) |
¥2,000
|
|
【 |
¥1,140 ライトプラン |
¥1,210 |
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【楽天モバイル】 |
¥1,250 ベーシックプラン(200Kbps、データ量無制限) |
¥2,150 |
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【BIGLOBE SIM |
¥1,400 (1GB) |
¥2,150 (6GB) |
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【 |
¥1,310 (au) ¥1,400 (docomo) (500MB) |
¥2,190 (au) ¥2,280 (docomo) |
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【 |
¥1,580 (3GB) |
¥1,980 |
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【 |
¥1,600 (3GB) |
¥2,220 (6GB) |
|
【 |
¥1,600 (3GB) |
¥2,300 |
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【OCN モバイル ONE |
¥1,600 (110MB/日) |
¥2,150 |
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【 |
¥1,680 (3GB) |
¥2,680 (500Kbps、データ無制限) |
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