

今格安スマホが注目されています。その理由はもちろん利用料金が安いこと。興味を持っている人も多いのではないのでしょうか。
ただ、いざ格安スマホを検討してみようとしても、初心者にはこれがなかなか難しい。機種は?プランは?分からないことが多いのも事実ですね。
今回は格安スマホの機種やプランの選び方のポイントを解説します。「格安スマホが気になっているけれど機種やプランの選び方がよく分からない」という方は是非参考にしてみてください。
格安スマホとは?
そもそも格安スマホとはどんなスマホでしょうか?
既に大手通信キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)のスマホを利用されている方はご存じでしょうが、スマホには「SIMカード」が必ず必要になります。指の上に乗っかるぐらい小さい金属製のカードでスマホの側面に差し込んで使うものです。スマホはこのSIMカードを挿すことで、大手通信キャリアの通信網を使えるようになり、通話や通信ができるようになっているのです。
少し前はこのSIMカードは各キャリア専用になっていたのですが、規制緩和によっていわゆる「SIMロックフリー」になり、大手キャリア以外の会社(MVNO)がこのSIMカードを販売することができるようになりました。通信網を大手キャリア以外と契約できるようにりスマホ本体とは別に契約できるようになったのですね。
格安スマホとは、大手キャリア以外が提供する「SIMカード」による通信網とスマホ本体を別々に契約することが可能になったスマホです。
会社選びのポイント
格安スマホに興味をもったら、まず格安スマホを提供している会社(MVNO:Mobile Virtual Network Operator)について検討してみましょう。有名なところでも20社前後あるのですぐには選べないとは思いますが、ここではMVNO選びの主なポイントをあげてみます。
1.会社の信頼性
格安スマホを購入すれば、MVNOは毎日使うスマホのサービスを提供することになりますから、会社としての信頼性は重要なポイントです。通信のトラブルやスマホの故障など気になるところですね。MVNOは楽天、Yahoo、DMMからイオンやLINEまで有名な会社が参入しています。ぜひチェックしてみましょう。
2.料金
せっかく格安スマホを購入するのですから安くなくては意味がありません。各社それぞれスマホ本体とのセット販売やキャンペーンなど魅力的なサービスを打ち出していますので迷ってしまいます。そこで各社が提供している基本的な料金「プラン」を比較する必要があります。まずプランを比較し、その上でセット販売やキャンペーンを検討することをおすすめします。
3.プランの種類
各社の出しているプランをよく見てみますと、シンプルな料金体系の会社がある一方、かなり細かく料金を設定している会社もあります。いろいろ考えるよりシンプルな方がよいと言う人、自分の使い方にぴったり合ったプランを細かく選びたい人等々いろんな方が居られるとおもいます。MVNO各社のプランはそれぞれ個性がありますのでいろんな会社のホームページを見て自分に合った会社を選んでみましょう。
4.スマホ本体
SIMロックフリーにより、今スマホをもっている人はMVNOのSIMカードを契約すれば料金が安くなりますが、これを機にスマホ本体も買い換えようと言う人もいるでしょう。そのような人はスマホとSIMカードをセットで買うことにより安く買うことができます。
でも、セットで安く買えるとしても自分の気に入らないスマホでは買う気にならない人やせっかくなら自分の気に入ったスマホを手に入れたい人も多いでしょう。そんな人はやっぱりスマホの機種の豊富さが気になりますよね。MVNOによっては豊富な品揃えの会社とか各社いろんな機種を出していますので、興味のある会社がどんな機種を出しているかチェックしてみて下さい。
格安スマホのプランの特徴
MVNO各社が提供している格安スマホの料金プランの特徴の一つは、大手キャリアのスマホに比べてシンプルな料金体系になっていることです。
一般的な大手キャリアの料金の内訳は、「通話基本料金+通話料金+データ通信+インターネット使用料+端末料金」となっていて、とても複雑ですね。
一方、格安スマホの料金体系は月々の基本料金に通話料金とデータ通信料金が込みになっているので料金の内訳は「基本料金+端末料金」といたってシンプル。大手キャリアのスマホと比較するだけではなく、格安スマホの検討をする時でも比較しやすいですよね。
プラン選びのポイント
格安スマホの料金プランを検討する時には、まず最初に、自分が格安スマホをどう使うかを決めます。音声通話を利用するか、データ通信専用にするか。ショートメッセージを利用するか。これらの選択によりプランを決めていきます。
1.音声通話
音声通話を使用するかどうかを選びます。音声通話用の基本料金はデータ通信も含みますので、(当然)データ通信専用の料金より高くなります。また、最近増えているネット利用だけで音声通話を利用しない人の場合は、データ通信専用の契約となります。
2.ショートメッセージ
データ専用プランの中には、ショートメッセージ(SMS)機能が別のプランになっているケースがあります。ショートメッセージはショートメールやゲームなどの認証に使われています。スマホを現在使っている人は自分がショートメッセージが必要かどうかをチェックします。(音声通話を選んだ場合にはSMS機能は含まれます)
3.データ容量
月々の通信容量を決めます。容量によって料金も大きく変わっていきますので、現在スマホを使っている方は、お使いのキャリアのマイページから自分の月々の通信量をチェックして、プランのデータ容量の目安を決めます。
格安スマホのプラン メリットとデメリット
音声通話・ショートメッセージ・データ容量を決めたら、いよいよプランを選ぶことになります。プランは大きく3種類から選ぶことになります。それぞれのメリットとデメリットをまとめてみます。
1.音声通話付きプラン
◎メリット
- 音声通話とインターネット通信が利用可能です。
- MNP(番号ポータビリティ)の対象で大手キャリアから乗り換えが可能です。
✕デメリット
- データ通信専用プランよりは高い本料金になります。
2.データ通信専用プラン(SMS付き)
◎メリット
- インターネット通信の使用に特化しているため、音声通話付きプランと比べると安い。
- SMSが付いているので、ショートメールやSMS認証が必要なアプリ(ゲームなど)も使えます。
- MNP(番号ポータビリティ)の対象ではありません。
✕デメリット
- 音声通話ができません。
- SMS付きのためSMS無しのプランより少し高くなる。
- 最近ではSMS付きのプランを無くし、「SMSオプション」として取り扱っている会社もあります。各社のデータプラン内容にSMSが付いているかどうか確認し、オプションの場合は契約時に「SMSオプション」を付ける必要があります。
- MNP(番号ポータビリティ)の対象ではありません。
3.データ通信専用プラン(ショートメッセージサービス(SMS)無し)
◎メリット
- インターネット通信の使用に特化し、なおかつSMSもないので最も安い。
✕デメリット
- 音声通話ができません。
- ショートメッセージが使えません。
- ゲームやメッセージアプリなど、認証時にSMSが必要なアプリが使えません。
- MNP(番号ポータビリティ)の対象ではありません。
格安スマホ サービスの注意点
格安スマホを選ぶときにはプラン以外にもいくつかの注意点があります。
1.通話料金
大手キャリアでは、「通話し放題」のプランが一般的になっています。一方、格安スマホのMVNOでは、基本的には通話し放題ではなく、通話時間に応じて料金がかかる「従量制」になっています。最近ではオプションで月間5分や60分などの制限付きで通話し放題のサービスを出している会社も出てきていますが、通話量の多い人には注意が必要です。
2.通信速度
各社が提供しているプランの中にはひときわ格安のプランがあります。例えば楽天モバイルの最安プランの「ベーシックプラン」は通信速度は200Kbps、そのほかのプランの通信速度は下り最大262.5Mbps、上り最大50Mbpsとなります。「ベーシックプラン」は他のプランの半額ほどの料金ですが通信速度がかなり違います。低速のプランでは実際にはメールの使用ぐらいに限定されますので、動画関連のアプリやゲームなどをよく利用する人は、自分の選択したプランの通信速度に注意して下さい。
3.キャリアメール
これまで大手キャリアのスマホを使っている人は、そのキャリアメール(@docomo.ne.jp等)が使えなくなります。Gmailなどのフリーメールを自分で取得し、アプリで設定して利用することになります。
4.支払い方法
MVNOは支払い方法の選択肢が大手キャリアと比べて少く、クレジットカードとデビットカードのみで銀行口座振替に対応していいないケースもあります。クレジットカードを持っていない人や銀行口座振替を使っている人は支払い方法に注意して下さい。
また携帯販売会社の店頭やコンビニで請求書による支払いは今のところ対応しているMVNOは無いようですので、請求書支払いを利用されている方は注意してください。
5.サポート体制
大手キャリアでは、スマホの故障修理を販売店舗で受け付けていますが、MVNOの場合では故障修理はスマホは一部の直営店か大手家電量販店、修理専門会社に持ち込む必要があります。どこで対応してくれるのか事前に知らなければ、いざという時どうすればよいのかわからず修理に長い時間がかかる可能性も・・・。スマホは毎日使うものですから、サポート体制もチェックしておきましょう。
SIMカード選びの注意点
MVNOが提供しているSIMカーを選ぶ時にはいくつかの注意点があります。
1.SIMカードサイズ
スマホのSIMカードには、3つのサイズがあります。「標準SIM」「microSIM」「nanoSIM」です。これから使うスマホまたは手持ちのスマホに合ったSIMカードを使う必要がありますので、SIMカードのサイズとスマホの規格をチェックしてください。
①標準SIM
ガラケーなどで使われていたSIMカード。現在ではほとんど使われていないが、一部の低価格プラン(低速度回線用)に使用されているケースがあります。
②microSIM
iPhone4や数年前のAndroidスマホで使われていたSIMカード。多くのSIMフリー端末で使用されています。
③nanoSIM
iPhone5以降や最新のAndroidスマホで使われているSIMカード。今後主流になっていくと言われています。
2.動作確認端末
使いたいスマホが今持っているスマホの場合やSIMカードと別にスマホを購入する場合、そのスマホでSIMカードが使えるかチェックする必要があります。格安スマホはSIMロックフリーとなっていますが、MVNO各社の提供するSIMカードが自分のスマホで完全に使用可能かは、MVNO各社のホームページには動作確認端末のページを調べる必要があります。自分の持っているスマホや欲しいスマホが載っているかチェックしましょう。
まとめ
格安スマホを購入するときの提供会社(MVNO)やプラン、スマホ本体の選び方のポイントや注意点をご紹介しました。
格安スマホはSIMカードと本体を別々に選べるのでなかなかチェックする項目が多くて少し手間が掛かりますが、上手に選べば劇的に安い価格でスマホを使えることも可能ですので、ぜひ格安スマホを検討してみて下さい。

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