

電子マネー決済が魅力的なおサイフケータイを格安SIMで利用したいという方はたくさんいらっしゃるでしょう。そこで今回は、以下の4つの疑問を解消すべく、『格安SIMをおサイフケータイで利用する際のSIMロック解除の必要性』、『FeliCa、おサイフケータイ機能を搭載したSIMフリースマホ』、さらには、最近話題の『Apple Pay』の話題まで、おサイフケータイに関する情報を盛り沢山でご紹介していきたいと思います。
○疑問その1:おサイフケータイって何?
○疑問その2:SIMロック解除を行わないとおサイフケータイは利用できない?
○疑問その3:SIMフリースマホでおサイフケータイ機能を搭載した機種とは?
○疑問その4:iPhoneでおサイフケータイ機能を利用するには?
本記事の目次 2-7. SHARP AQUOS SH-M04/SH-M04-A |
1. 格安SIMでおサイフケータイを利用するためには?
1-1. おサイフケータイって何?
おサイフケータイを一言で説明すると、スマホやガラケーに搭載したFeliCaチップによってモバイル決済をはじめとするサービスを利用できるようにしたわが国オリジナルのサービス、あるいは、それが利用可能な端末のことをいいます。
キャリアの端末を利用している方であれば、一度は利用したことがあるのではないでしょうか?
最近は楽天Edy、iD、モバイルSuica、QUICPay、nanacoモバイル、モバイルWAONなど、利用するサービスの選択肢は幅広く、日常のショッピング時の利用に加えて、ポイント・クーポンを受け取ることやチケット代の支払い時にも利用できるようになりました。
1-2. 格安SIMでもSIMロック解除は不要
おサイフケータイ機能の利用可否は、利用端末がおサイフケータイ機能を搭載しているか否かが問題となりますので、SIMフリースマホはもちろんのこと、SIMロック解除によりおサイフケータイ機能が利用できなくなるということはまずありません。
しかしキャリア端末の場合は、SIMロック解除や自社のSIMカードを挿入することで、利用中のサービスが利用できなくなる恐れがあるという点に注意が必要です。
1-3. 現在は様々な格安SIMで利用可能
かつてはキャリア端末限定の電子マネーも存在していましたが、2018年以降は、様々なサービスが利用可能となっています。
◆格安SIMでの『iD』の利用について
ドコモユーザー限定のサービスだった時期もある『iD』。SIMフリースマホ専用のアプリの提供が始まった現在は、格安SIM、SIMフリースマホでも利用できるようになりましたが、「dカード」、「dカード mini」の2つのサービスにつきましては、未だにドコモユーザーの限定のサービスとなっていますので注意してください(2017年8月時点)。
SIMフリースマホにおける、iDの利用可否に関しては、こちらのサイトでもご覧いただけます。
2. おサイフケータイ機能を搭載したSIMフリースマホ
キャリアの端末であれば、ほとんどの端末で利用可能なおサイフケータイ機能ですが、SIMフリースマホに関しては、国内メーカーの一部の端末を除き、利用できないケースも少なくありません。
2018年12月現在、おサイフケータイ機能を搭載したSIMフリースマホ及び、取り扱いMVNOは以下のようになっています。
2-1. arrows M02・RM02
出典:FUJITSU
公式サイトによれば、『arrows M02』、『arrows RM02』で利用可能な電子マネー(サービス)は以下のようになっています。
・クロネコメンバーズ
・マクドナルド公式アプリ
・モバイルSuica
・モバイルWAON
・楽天Edy
・QUICPayモバイル
・mobile members
・東京ドームTDモバイル2
・ticket board
『arrows M02』、『arrows RM02』は、販売時期だけを見ると「arrows M03」、「arrows M04」より若干前の端末となりますが、「モバイルSuica」、「楽天Edy」をはじめとする様々なサービスに対応しているという点は魅力的です。
2-1-1. 取り扱いMVNO
・楽天モバイル(※)
※Webでの販売は終了しています。
2-2. arrows M03
出典:FUJITSU
おサイフケータイ機能を搭載した「arrows M02」の一つ後の機種で、新しい分、「arrows M02」では利用不可となっていた電子マネーも利用可能となっています。
・クロネコメンバーズ
・モバイルSuica
・楽天Edy
・ローソンモバイルPonta
・東京ドームTDモバイル2
・iD
・ゴールドポイント
・ビックポイントケータイ
・ラッキータッチ
・McDonald’s Japan
・モバイルWAON
・QUICPayモバイル
・mobile members
・ticket board
・nanaco モバイル
・モバイルdポイントカード
・スマホサイフ
2-2-1. 取り扱いMVNO
2-3. arrows M04
出典:FUJITSU
2017年に登場した端末で、おサイフケータイ機能は一応備わってはいますが、公式サイト(富士通)にて肝心の利用可能な電子マネーに関しては触れておりません。購入前にはご希望の電子マネーが利用可能であることをチェックしておいてください。
2-3-1. 取り扱いMVNO
2-4. Xperia J1 Compact
2015年と少々前に登場した『Xperia J1 Compact(ソニーモバイルコミュニケーションズ)』も下記の10サービスが利用可能となっています。
・モバイルSuica
・ローソンモバイルPonta
・楽天Edy
・モバイルスターバックスカード
・東京ドームTDモバイル2
・nanaco
・WAON
・QUICPay
・mobile members
・ticket board
2-4-1. 取り扱いMVNO
・楽天モバイル(※)
※店舗のみでの販売となります。ご希望の方は直接店舗にお問い合わせください。
2-5. SHARP AQUOS SH-M02
出典:SHARP
先にご覧いただいたように、「富士通」や「ソニー」ではおサイフケータイ機能を搭載した端末を数多く販売していますが、『SHARP』もおサイフケータイ機能を搭載した端末が充実しており、2015年10月に登場した『SHARP AQUOS SH-M02』もその一つです。
この端末では下記の8つの電子マネーがご利用になれます。
・楽天Edy
・モバイルSuica
・QUICPay
・mobile members
・nanacoモバイル
・iD(※)
・モバイルWAON
・東京ドームTDモバイル2
※「dカード」、「dカードmini」ではご利用いただけませんので、注意してください。
2-5-1.取り扱いMVNO
2-6. SHARP AQUOS mini SH-M03
出典:SHARP
2016年7月に販売がスタートした『SHARP AQUOS mini SH-M03』では下記の電子マネーが利用可能です。
『SHARP AQUOS mini SH-M03』は、「SHARP AQUOS SH-M02」の一つ後の端末となります。
・楽天Edy
・モバイルSuica
・モバイルWAON
・QUICPay
・nanacoモバイル
・iD(※)
・モバイルWAON
2-6-1. 取り扱いMVNO
かつては『楽天モバイル』、『BIGLOBEモバイル』で取り扱っていましたが、現在は販売終了となっています。
2-7. SHARP AQUOS SH-M04/SH-M04-A
出典:SHARP
2016年12月に販売をスタートした、日本で使用する場合に便利な端末です。
なお、『SHAPR AQUOS SH-M04-A』は、micro USBケーブルが付いていて、「SHARP AQUOS mini SH-M04」は付いていないわけですが、その他の部分に関しては異なる点はありません。
2016年12月22日現在、以下の電子マネーが利用可能です。
・楽天Edy
・モバイルSuica
・QUICPay
・nanacoモバイル
・iD(※)
・モバイルWAON
※dカード、dカード miniはご利用になれません。
2-7-1. 取り扱いMVNO
2-8. NuAns NEO[Reloaded]
Windows 10 Mobileをどこよりも早く発売したことで有名なトリニティの端末で、Android OS搭載のこの端末はその後継端末となります。
NuAnsNEOの第一号端末の時代からNFCが備わっていたわけですが、現在利用可能な以下に示す電子マネーが利用できなかったということを考えると、第一号端末と比べてかなりの進化を遂げたといえるでしょう。
・モバイルSuica
・楽天Edy
・nanacoモバイル
・ticket board
・モバイルdポイントカード
・WAON
・QUICPay
・iD
・ビックポイントケータイ
2-8-1. 取り扱いMVNO
・IIJmio(※)
※2018年12月現在一時販売停止中
3. iPhoneで利用可能なApple Pay
出典:Apple
iPhoneでは、iPhone 7からNFCチップ、FeliCaチップを搭載しています。これにより、現在ご利用中のカードの残高をはじめとする情報を読み取って交通機関の利用料金、QUICPayやiDにクレジットカードやプリペイドカードの情報を登録することで対応店舗での支払いに利用できるようになりました(※)
なお、キャリアはもちろんのこと、Appleストア、公式サイトでも購入可能なiPhoneですが、いずれで購入した場合もFeliCaを利用する上では支障ありませんので安心してください。
※電源が入っていないと、改札機を上手く通れないこともあります。
3-1. iPhone5~iPhone 6s PlusでApple Payを利用する方法
出典:Apple
iPhone7以降の端末をお持ちでない方でも、iPhone 5~iPhone 6s Plusの端末であれば、Apple Watch(Apple Watch、Series1は利用不可)とのペアリングにより、Apple Payを利用するという方法もあります。
iOSとAndroidにおけるFeliCaの対応状況の詳細については、以下の記事をご覧になってください。
iPhone 7のFeliCaとAndroidのFeliCaは同じなの?
3-2. 最後の手段となる『おサイフケータイジャケット』
お持ちのiPhoneでSuica、QUICPayなどを利用できない時は、『おサイフケータイジャケット』を用いるという方法もありますが、Amazonなどの価格を見ると決して安いとはいえない価格ですし、ドコモの公式サイトでも入手困難な状況です。
以上の点を踏まえると、『おサイフケータイジャケット』を用いるよりも、Apple Watch Series 2以降でのペアリング、もしくは、FeliCaを利用できるiPhoneを用意した方が賢明かと思います。
4. おサイフケータイ機能搭載の端末は幅広い視点から選択しましょう
今回はおサイフケータイ機能を、SIMフリースマホで利用する場合のお話を中心に行ってまいりました。
おサイフケータイ機能を搭載したSIMフリースマホのラインナップを見ると、国内メーカーがメインですが、将来的には海外メーカーの端末でもおサイフケータイ機能を搭載した端末が増えてくるかもしれません。
ただ、iOSとAndroid、キャリアとMVNOで端末を見比べると、AndroidよりもiOSの方がFeliCa搭載の端末が目立ち、Galaxy S8系の端末を見比べても、キャリア端末の方が基本的に高スペックとなっています。
したがって、格安SIMでおサイフケータイ機能を利用する場合は、SIMフリースマホのみならず、Apple Payを利用できる国内メーカーのiPhone 7以降の端末、キャリアで販売している高スペックのAndroid端末にも目を向けた方がよさそうです。

販売店比較早見表
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