だんだん暖かくなってきて夏に近づいていますね。
学生さんは特に大会や試合で夏のほうが活気があるように感じます。
今回はがそんな学生が登場する本を紹介したいと思います。
年齢が近いと親近感もわいてきて、普段本を読まないような学生さんも楽しんで読めるのではないでしょうか。
大人と子供の中間で不安定と表現されることも多いですが、そんな彼らならではの魅力を感じられると思います。
1.バッテリー(あさのあつこ/角川文庫)
6冊で完結になり、続編が1冊あります。
少し長く感じるかもしれませんが感情の変化と、彼らの成長を感じられる小説です。
主人公の原田巧は才能のあるピッチャーですが、自身の力を過信していて我が強いのが玉に瑕ですね。
田舎に引っ越してきて中学校の野球チームに入部し、そこでキャッチャーの永倉豪とバッテリーを組むことになります。
チームメンバーと時にぶつかりながらも信頼関係を築き、試合に挑みます。
進路に迷ったり、先輩に目をつけられたりと、中学生の問題ほとんど入っていますね。
また学生だけではなくその家族の変化も６冊をとおして感じられると思います。
2.The MANZAI(あさのあつこ/ピュアフル文庫)
６冊で完結になります。一冊のページ数が少ないのでサクサク進めます。
とにかく会話のテンポが良く、とても読みやすいです。
タイトルにもありますが、主人公の瀬田歩とクラスメイトの秋本貴志で漫才コンビを組むんですね。
ですが、ただ楽しいだけではないんです。
瀬田歩は不登校と家族の死を過去に経験しており、デリケートな部分も多いキャラクターです。
相方の秋山貴志と少しずつ成長していきます。
学生ですからもちろん恋もします。かわいらしい爽やかな恋模様も必見です。
ふふっと笑ってしまうような会話のやり取りが聞こえてくるような気さえします。
3.ぼっちーず(人間入門/メディアワークス文庫)
大学で「ぼっち」な彼らの学生生活です。
「ぼっち“達”」という表現がぴったりだと思います。
矛盾しているようですが、ぼっちの彼らがぼっち達になるんです。
いくつもの話が最後にまとまるような感覚は爽快です。
4.夜は短し歩けよ乙女(森見登美彦/角川書店)
大学生の黒髪の乙女と先輩のちょっと不思議なお話です。
登場人物がとにかく個性的で、文章も独特です。
ファンタジーな雰囲気もあり、大学生のかわいらしい片思いもあり
読み終わって、なんだか不思議な気持ちになります。
5.一瞬の風になれ(佐藤多佳子/講談社文庫)
高校陸上部の幼馴染・ライバルと共に成長していきます。
ただ仲がいいだけではない仲間と目標に向かって競い合うのです。
顧問の先生がとても素敵です。ただのおじさんのようで、とても優しくて熱い。
短距離走の疾走感と爽快感。思わず走り出したくなるような一冊
位置について、ようい、ドン！
6.サッカーボーイズ(はらだみずき/角川文庫)
主人公の武井遼介が、チームメイトと時にぶつかりながら成長していきます。
この小説の登場人物はまだ小学生ですが、挫折したり、チームメイトと上手くいかなかったり読みごたえは十分です
真っ直ぐで、ひたむきだからこそ眩しい。
ゲーム中はつい応援したくなる。
小学校六年生から中学校三年生まで、チームの成長を感じられるシリーズです。
7.時をかける少女(筒井康隆/角川文庫)
映画を見たことがある方も多いのではないでしょうか？
タイムリープで過去に戻れるようになった主人公、和子の物語です。
ページ数は少ないので、本が苦手な方でもさらっと読めておすすめです。
小説の和子は映画に登場するおばさんであるということなので、そんなことも気にしながら読むとまた新しい発見があって面白いかもしれません。
時を超えて読み継がれる小説です。
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