

『楽天モバイル』と『ワイモバイル』はお互いを意識して、「かけ放題サービス」で勝負しています。今回はこのサービスに加えて、プランの月額料金などという点から、どちらを選択した方が安く利用できるのかを見ていきますので、ぜひ最後までご覧になってください。
1.「ワイモバイル」と「楽天モバイル」の『かけ放題サービス(時間無制限)』をチェック
最初にワイモバイルと楽天モバイルの売りとなっている、『かけ放題(時間無制限)』サービスから見ていきたいと思います。
1-1.ワイモバイルの『かけ放題サービス(時間無制限)』
ワイモバイルでは、『スーパーだれとでも定額』という名前のオプションを提供しており、月額料金は、「スマホプランS・M・L」、「ケータイプランSS」の場合で1,080円、「ケータイプラン」の場合で1,620円となっています。
ワイモバイル同士はもちろんのこと、他社のスマートフォン、携帯電話へも上記の料金だけで通話時間に関係なく、何度でもかけられるといった魅力的なサービスです。
なお、スマホプランS・M・Lの場合は、最初から1回あたり10分以内の通話であれば何度でも無料で行えるようになっていますが、『スーパーだれとでも定額』はオプションとなりますので、利用の際は多少料金が高くなるという点に注意してください。
ワイモバイルで契約可能なプランと料金を以下に示しておきます。
1-2. 「楽天モバイル」の『かけ放題サービス(時間無制限)』
『楽天モバイル』でも2017年4月からオプションとして、「楽天でんわ かけ放題 by 楽天モバイル」を月額2,570円で提供しています。ただし、あくまでもオプションとして音声プランで利用することになるため、若干料金が高くなってしまうという点に注意してください。
また、後述する『スーパーホーダイ』では、「5分間のかけ放題サービス」が最初から利用できる状態となっていますが、「楽天でんわ かけ放題 by 楽天モバイル」は利用できません。
一方のワイモバイルでは、『10分間のかけ放題サービス』と、『スーパーだれとでも定額』の併用が可能となっていますので、楽天モバイルの『スーパーホーダイ』にあまり魅力が感じられなくなってしまいます。
※楽天モバイルでは『楽天でんわ かけ放題 by 楽天モバイル』に代わって月額850円(税抜)の『楽天でんわ 10分かけ放題 by 楽天モバイル』が提供されており、「スーパーホーダイ」ではあらかじめプラン料金に含まれています。
以下の表は楽天モバイルの『組み合わせプラン』を利用した場合の料金です。
2. 『かけ放題サービス(時間無制限)』を利用した場合の料金は?
ここからは、『ワイモバイル』と『楽天モバイル』で「かけ放題サービス(時間無制限)」を利用した場合、2年間にどのぐらいの料金がかかるのか見ていきたいと思います。
2-1. 「ワイモバイル」で『かけ放題サービス(時間無制限)』を利用した場合
ワイモバイルでは、スマートフォンで利用可能な『ワンキュッパ割』の対象プランが計3つ存在しますが、14カ月目以降はそれぞれ1,080円値上がりします。
2-2. 「楽天モバイル」で『かけ放題サービス(無制限)』を利用した場合
楽天モバイルで『楽天でんわ かけ放題 by 楽天モバイル』が利用できるプランは計6つ存在します。
※楽天モバイルの『かけ放題(時間無制限)サービス(楽天でんわ かけ放題 by 楽天モバイル)』は、2018年3月31日に終了しました。
2-3. 『かけ放題サービス(時間無制限)』を利用した場合の「ワイモバイル」と「楽天モバイル」の比較
ここまで『ワイモバイル』と『楽天モバイル』の「かけ放題サービス(時間無制限)」を2年間利用した場合の料金を見てまいりました。
ワイモバイルと、楽天モバイルで同一容量のプランがあればよいのですが、同一容量のプランは存在しません。そのため、まずはワイモバイルの「スマホプランS」と、楽天モバイルの「3.1GBプラン」を見比べてみることにしましょう。
先ほどご紹介した通り、「スマホプランS」は90,192円で、「3.1GBプラン」は103,152円ですから、ワイモバイルの方が13,000円程度お得に利用できるわけですが、「スマホプランS」のデータ容量は3.1GBプランよりも約1GB少なくなっています。
たったの1GBという見方もできますが、データ通信を頻繁に行う方にとっては大きな差となるかもしれません。
つづいて、ワイモバイルの「スマホプランM」と、楽天モバイルの「5GBプラン」を見比べると、「スマホプランM」の方が毎月1GB分多くのデータ通信を行うことが可能で、料金も「5GBプラン」と比べて1,300円程度安くなります。
最後に、ワイモバイルの「スマホプランL」と、楽天モバイルの「20GBプラン」を見比べてみると、楽天モバイルの方が6GB分多くのデータ通信を行えるわけですが、その分料金は楽天モバイルの方が17,000円程度高くなってしまうのです。
これはあくまでも私の個人的な見解ですが、「かけ放題サービス(時間無制限)」を利用するとなった場合、楽天モバイルの「3.1GBプラン」や、「5GBプラン」を利用するよりも、ワイモバイルの「スマホプランS」や、「スマホプランM」を利用することをおすすめしたいですね。
特にワイモバイルの「スマホプランM」は、楽天モバイルの「5GBプラン」よりも多くのデータ通信を行うことが可能です。
反対に楽天モバイルの「20GBプラン」は、ワイモバイルの「スマホプランL」よりも17,000円程度高くなっていますが、一カ月あたりに換算すると700円程度の差であり、それだけで6GB分多くのデータ通信を行うことができます。
それを考えると、ワイモバイルの「スマホプランL」を利用するよりは、楽天モバイルの「20GBプラン」を利用した方がよさそうです。
3. 『10分かけ放題サービス』を利用した場合の「ワイモバイル」と「楽天モバイル」の比較
ワイモバイルの「スマホプランS・M・L」では、『10分かけ放題サービス』が利用でき、楽天モバイルでも『楽天でんわ 10分かけ放題 by楽天モバイル』が利用できます。
3-1. 「ワイモバイル」で『10分かけ放題サービス』を利用した場合
ワイモバイルの「スマホプランS・M・L」では料金に「10分かけ放題サービス」が含まれていて、2年間の利用料金は以下の通りとなっています。
・スマホプランS→64,281円
・スマホプランM→90,201円
・スマホプランL→142,041円
3-2. 「楽天モバイル」で『10分かけ放題サービス』を利用した場合
つづいて楽天モバイルで「楽天でんわ 10分かけ放題 by 楽天モバイル(月額918円)」を利用した場合の2年間の料金は以下の通りとなります。
・ベーシックプラン→54,432円
・3.1GBプラン→63,504円
・5GBプラン→77,760円
・10GBプラン→98,736円
・20GBプラン→145,152円
・30GBプラン→181,440円
3-3. 『10分かけ放題サービス』を利用した場合の「ワイモバイル」と「楽天モバイル」の料金を比較
今回もワイモバイルと楽天モバイルで「10分かけ放題サービス」を利用した場合の料金比較を行ってみたいと思いますが、同一容量のプランが存在しないので、容量が近いプラン同士で見比べてみたいと思います。
まず、「3.1GBプラン」と「スマホプランS」を見比べると「3.1GBプラン」の方が700円程度安く、スマホプランSは14カ月目以降に2GBのデータ容量に戻るということを考えると、「3.1GBプラン」の方がおすすめです。
つづいて、「5GBプラン」と「スマホプランM」を見比べると、「5GBプラン」の方が13,000円程度安くなります。
「スマホプランM」の場合は14カ月目以降、データ容量が6GBに戻りますが、それでも「5GBプラン」よりも1GB分だけ多くのデータ通信を行うことが可能です。
13,000円程度高くなるとはいっても、一カ月あたりに換算すると541円程度ですので、「スマホプランM」の料金が極端に高いとはいえないでしょう。より多くのデータ通信を行いたいのであれば、「スマホプランM」を選択するというのも一つの手です。
最後に「20GBプラン」と「スマホプランL」を見比べてみると、料金的には「スマホプランL」の方が3,000円程度安く利用できるわけですが、一カ月あたりに換算すると125円程度です。
「スマホプランL」は14カ月目以降に14GBに戻り、たった125円程度の差で一カ月あたり6GBも多くのデータ通信を行えるともなれば、「20GBプラン」を選択するのが賢明でしょう。
4. 料金以外の部分で「ワイモバイル」と「楽天モバイル」を比較
ここまでワイモバイルと楽天モバイルの料金比較を行ってまいりましたが、ここからはプランの充実度や、使い勝手という点から見比べてみたいと思います。
4-1. 通信速度の速さ
通信速度も格安SIMの満足度を左右する要素の一つとなりますので、本サイトでは主要格安SIMの通信速度を二週間毎に計測してこちらにランキング形式でご紹介しています。
格安SIMをお申し込みの際の参考にしていただければ幸いです。
計測結果をご覧いただければお分かりかと思いますが、2018年9月第5週における下りの通信速度はワイモバイルが第1位で、楽天モバイルが第14位となっており、現時点では楽天モバイルはワイモバイルに大きな差を付けられてしまっています。
実はワイモバイルの通信速度は常時トップクラスで、契約者数が増えると通信速度が低下しても不思議ではないのですが、ワイモバイルの場合は契約者がどれだけ増えようとも通信速度が低下することがないのです。
通信速度に関しては、ワイモバイルの圧勝といえます。
4-2. 電波の感度
通信速度が速い格安SIMだからといって、広いエリアをカバーしているとは限りませんが、日常生活の中で利用する場合はどちらを選択しても電波の受信感度は変わらないでしょう。
ただし、最近は山や海にキャンプに行った際に利用する方も増えつつあることからこれらの場所でも圏外にならずに利用できることが求められているともいいます。
『ヤマケイオンライン』という、登山を楽しむ方々に向けたサイトを見ると、ドコモは様々な山で利用可能となっていますが、ソフトバンク回線が通じる山はそれほど多くありません。
したがって、山や海で利用する機会が多い方は、楽天モバイルを選択した方がよさそうです。
4-3. 取り扱いプラン数・プラン変更のしやすさ
つづいて、取り扱いプラン数や、プラン変更のしやすさについて見比べてみると、取り扱いプラン数という点ではワイモバイルは楽天モバイルに敵いません。
先にご紹介した『組み合わせプラン』では、低速回線しか利用できないものの、好きなだけデータ通信が行える「ベーシックプラン」もありますし、「30GBプラン」といった、大量のデータ通信が行えるプランまでたくさんのプランの中から選べるようになっています。
さらにすべてのプランが「通話SIM」、「050データSIM(SMSあり)」、「データSIM(SMSなし)」の3つのSIMに対応しており、月1回であればプランを自由に変更することが可能です。
ですから、各月のお財布事情に合わせてスマホ代を自由にコントロールすることが可能ですし、1年間利用すれば違約金が発生することがないという点も魅力の一つとなっています。
そんな楽天モバイルですが、先ほどからご紹介している『組み合わせプラン』以外にも『スーパーホーダイ』というプランも取り扱っているので、こちらもご紹介しておきますね。
スーパーホーダイの場合は、各々のプラン料金に『5分かけ放題サービス』が含まれていて、ユーザー自身で利用期間(1年・2年・3年)を設定することが可能となっています。
料金的にはワイモバイルとそれほど差はなさそうですが、『長期優待ボーナス』というものが存在し、上記で選択した利用期間次第では、非常に安く端末を購入できることもありますし、楽天会員であれば基本料金が安くなるという点も魅力的です。
※『長期優待ボーナス』は2018年6月14日(木)をもって終了しました。
対して「ワイモバイル」では音声通話SIMに3つのプランを用意していますが、『スマホベーシックプラン』を除くプランはすべて2年縛りとなっているため、プランを自由に変更することは難しい状況となっています。
ただ、そんな『スマホベーシックプラン』も月額料金が決して安いとはいえない金額(S:5,480円、M:6,480円、L:8,480円)となっていますので、安さを求めている方にはあまりおすすめできません。
以上のことを考慮すると、ワイモバイルよりも楽天モバイルを選択した方が自分に合わせた利用ができるといえます。
4-4. 最も重視されているといっても過言ではない「通信速度」
最近の格安SIMは、通信速度に難があると使い勝手が悪くなるという理由から通信速度が非常に注目されるようになっています。楽天モバイルはワイモバイルよりもプラン数が断然多く、自由にプラン変更を行えるようになっていますが、通信速度に関してはワイモバイルの方が速いと状況となっているのです。
そのため、総合的に見れば通信速度が優れている「ワイモバイル」を選択した方がよいと考えられます。しかし、通信速度にこだわる人もいれば、料金にこだわる人もいるといったように、人によって格安SIMに期待することが異なるのも事実です。
格安SIMにはメリットもあれば、デメリットもあるわけですが、あなた自身が格安SIMに最も期待すること次第で選択すべき格安SIMが変わってくるのは間違いありません。
5. 「ワイモバイル」と「楽天モバイル」の選択の決め手
さて今回はこうして『ワイモバイル』と、『楽天モバイル』の料金・プランを見比べてきたわけですが、最後に改めてこれらの選択基準となるものについてお話ししていきたいと思います。
5-1. 自分が最も期待することによって利用する格安SIMを選択
『かけ放題サービス(時間無制限)』を利用する場合、「ワイモバイル」は大容量のプランを求めていない人に向いていて、「楽天モバイル」は大容量のプランを求めている人に向いています。
『10分かけ放題サービス』を利用する場合も、大容量のプランを求めている方でなければ、「ワイモバイル」と「楽天モバイル」のどちらを選択してもそれほど変わりませんが、大容量のプランを求めているのであれば「楽天モバイル」の方がおすすめです。
また、楽天モバイルは長期間の利用を考えていない人や、現在の状況に合わせて自由にプラン変更を行いたい人、山や海での使用頻度が高い人にもおすすめの格安SIMとなっています。
一方の「ワイモバイル」は楽天モバイルよりも通信速度が優れていますので、通信速度を最優先して格安SIMを選択したい人なら「ワイモバイル」を選択した方がよさそうです。
「ワイモバイル」と、「楽天モバイル」の選択に迷った時は、自分が最も期待していることを明確にした上で契約する格安SIMを決定するようにしてください。

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